証券アナリスト協会、2023年度ディスクロージャー優良企業を選定

訪販ジャーナル 2023年10月23日号 6ページ

2023年10月23日 12:00

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カンタンに言うと

ポーラ・オルビスホールディングスが1位を初受賞

　公益社団法人日本証券アナリスト協会は、2023年度「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」を実施し、トイレタリー・化粧品部門（全9社）ではポーラ・オルビスホールディングスを初めて1位の優良企業に選定した。

　2023年度は、主にESG関連の項目数や配点を増やすなど評価項目を見直したため、昨年度と同列には比較できないが、総合評価平均点は71.8点（昨年度73.5点）、総合評価点の標準偏差は5.1点（同4.6点）であった。

　5つの評価分野毎に平均得点率を見ると、経営陣のIR姿勢等（3項目・28点）が69％（昨年度同率）、説明会等（2項目・25点）が70％（同73％）、フェア・ディスクロージャー（4項目・5点）が88％（同同率）、ESG関連（5項目・30点）が72％（同76％）、自主的情報開示（2項目・12点）が73％（同71％）となり、説明会等、ESG関連の2分野は昨年度を下回った。

　評価項目について見ると、全16項目中、フェア・ディスクロージャーの3項目とESG関連の2項目、自主的情報開示の1項目が平均得点率で80％以上となり、高水準であった。一方、経営陣のIR姿勢等の1項目、フェア・ディスクロージャーの1項目は平均得点率が50％台以下となった。なお、社外取締役に係る取り組みについては、意見交換会の開催などが評価され、得点率が改善した企業が見られるものの、全体としては依然として低水準にとどまった。