アルビオン、シャクヤク新品種の根を生薬原料として出荷・販売

粧業日報 2024年1月15日号 4ページ

アルビオン、シャクヤク新品種の根を生薬原料として出荷・販売
 アルビオンは、2018年から秋田県・白神研究所にてシャクヤクの新品種「夢彩花」の有機栽培に取り組み、このほど、その根を生薬原料として出荷・販売することに成功した。新品種の根が生薬原料として利用されるのは、今回が初めてとなる。今後は、根を生薬原料として出荷しつつ、継続的に秋田県におけるシャクヤクの生産規模の拡大を進めていく。

 同社は、2018年~2022年の5年間で行われた日本医療研究開発機構(AMED)の委託研究である「薬用植物の国産化・品質向上に向けた栽培技術の開発」に参加し、花部の化粧品原料化と合わせて、薬用植物の国内生産量の増加を目指した産地拡大のための研究の一環として、「夢彩花」の栽培に取り組んできた。

 「夢彩花」は、同研究にも参加している国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 薬用植物資源研究センターで育種され、2021年に品種登録された。シャクヤクでは最も新しい品種(2023年12月現在)であり、花が大きく可憐であることに加え、根の収穫量も従来品種に比べ多いという特性がある。

 アルビオンでは、同所との間にこの品種の栽培権のライセンス契約(品種利用許諾契約)を締結、その成果を活用することで、秋田県にて初めてシャクヤク「夢彩花」を有機栽培することに成功した。

 同社は化粧品原料として「夢彩花」の花に着目し、そこから機能性エキスを開発。2023年5月に「夢彩花エキス」を配合した化粧品「アルビオン エクラフチュール t」を発売する一方で、生薬原料となる根の収穫を目指して栽培を続けてきた。通常シャクヤクの根が収穫できるまでには元となる株を植えてから5年前後の年月がかかる。今回、栽培開始6年目で根を生薬原料として出荷、販売することに成功した。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > アルビオン、シャクヤク新品種の根を生薬原料として出荷・販売

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop