岩瀬コスファはエビデンスが明確で注目のペプチド原料の「Uplevity e-LIft peptide」(アップレビティイーレフトペプチド)の販売を強化している。肌に塗るだけで、マイクロカレントと同等の効果が得られる。
近年、マイクロカレントやアイリフトなど、デジタルを活用した美容機器やキーワードが注目されている。美容機器は効果的ではあるが、高価格であることに加え、肌トラブルを起こす恐れがあることが懸念される。
米国の原料メーカー、LubriZol社は美容トリートメントの施術のひとつのマイクロカレントに着目し、塗るだけで同様の効果が得られるようなペプチドを開発した。
マイクロカレントは肌に微弱な電気信号を流し細胞の代謝や細胞外マトリックスの産生を促進することで、リフトアップや肌にハリを出す。肌に電気信号を流すと、真皮層と筋肉層に変化が起こる。真皮層ではタンパク質のMBNL1が増加することで線維芽細胞から筋線維芽細胞への分化転換を誘導する。筋線維芽細胞は収縮能力が高く、収縮によって肌を内側に引っ張り、ハリにつながる。また細胞間の接着に関与するEDA-フィブロネクチンが誘導合成する。
筋肉層でもMBNL1が増えることでミトコンドリアが活性化され、エネルギーが増加し、筋緊張を改善する。筋緊張は年齢を重ねることによって減少するため、改善することで、若々しいたるみの少ない肌になる。
アップレビティイーリフトは電気信号を流さずに、マイクルカレントと同様の機能を果たす。
Invivo試験では、40~60代の女性を対象に、アップレビティイーリフトを2%配合したクリーム並びにプラセボクリームを1日2回それぞれ半顔に使用したグループと、マイクロカレントを1日1回とプラセボクリームを1日2回併用したグループを比較した結果、アップレビティイーリフトを使用したグループでは、眼窩のリフトアップがみられた。
上眼瞼のリフト効果によって、上眼瞼ベースから上眼瞼ひだまでの距離が伸びたことや、肌のハリ向上効果が確認された。使用から1週間で目元の小皺や皴の長さが改善され、1カ月で眉が上がり、頬、目元の全体がリフトアップする即時性の効果をもつ。原料自体は天然由来のペプチドで、天然由来指数は99.5%。グリーンケミストリーに則って製造されている。
Invivo試験では、MBNL1の増加やミトコンドリアの活性化などが確認された。2023年7月の発売で、美容医療コンセプトの製品にはおすすめの原料だ。