リーダーはなぜ歴史を学ぶべきなのか

粧業日報 2024年4月23日号 2ページ

カンタンに言うと

  • 古今東西約1万冊を超える本を読破した出口治明氏が解説
  • なぜ、なぜ、なぜと3回自問することが重要
リーダーはなぜ歴史を学ぶべきなのか

 今の若者はとても恵まれている。インターネットへの接続環境さえあれば無料で有益なさまざまなコンテンツにアクセスできる。

 私は小学生の頃、小説や漫画の偉人伝に魅せられ、少ないお小遣いをやりくりし、少しずつタイトルを増やしていくことに喜びを感じていた。偉人たちが数々の失敗や困難の中から這い上がっていく様を活字や挿絵を通じて疑似体験したことで、視野が少しずつ広くなっていく気がしていたし、そうした経験が今日の経営者人生にも大いに活かされている。

 YouTubeにはさまざまな啓発コンテンツがアップされているが、最近視聴した「『論語と算盤』に学ぶ歴史とリーダーシップ~リーダーはなぜ歴史を学ぶべきなのか」はいろいろな示唆を与えてくれる良質なコンテンツだと感じた。

 ライフネット生命保険の創業者で立命館アジア太平洋大学第4代学長の出口治明氏は無類の読書家として古今東西約1万冊を超える本を読破してきたことで知られる。彼はまず歴史を学ぶ意義について「将来何が起こるかわからないし、同じことは起こらないが、悲しいことに教材は過去しかない。過去を一生懸命学べば何かが起こった時に役立つ。これが歴史を学ぶ意義だ」と述べている。

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