カネボウ化粧品

カネボウ化粧品は、1961年の香港進出を皮切りに海外事業展開を開始した。1965年には欧州で発売する商品の薬事関係や情報収集を担うパリ研究所を設立、海外に子会社9社を設け、現在の海外展開国は55カ国・地域(欧州・中東・アフリカなど43カ国、アジア12カ国・地域)に及ぶ。
欧州と中東では、超富裕層向けスーパープレステージブランド「SENSAI」を百貨店、パフューマリーなど約3700店舗で展開しており、2017年秋にリキッドファンデーションをリニューアルして、ベースメークを強化した。
コーセー

1970年に誕生したコーセーのハイプレステージブランド「コスメデコルテ」は現在、同社の重点グローバルブランドの1つとして、日本を含む世界12の国と地域(中国・香港・台湾・韓国・シンガポール・タイ・マレーシア・イギリス・イタリア・アメリカ・カナダ)で展開している。
アジア各国では、当社の最高級ブランドであるコスメデコルテの価値を伝えるのに最も相応しいチャネルとして、一流の高級百貨店だけに販路を絞って展開。そのため、マーケティング戦略としてはマス宣伝よりも店頭活動を重視している。
マンダム

マンダムは、男性用化粧品ブランド「ギャツビー」を軸にグローバル展開を進めており、海外売上比率が全体の約4割を占める。
現在、日本を除くアジア11の国や地域にグループ会社を展開しており、そのうちインドネシア事業が海外売上の50%以上を占めている。
ナリス化粧品

1965年にハワイでの販売から海外展開をスタートしたナリス化粧品は、現在までにASEANを中心に10カ国以上に展開し、各国での市場開拓を進めている。
2017年はグループのナリスアップ コスメティックスが手がける一般流通化粧品を軸に、中国・越境ECに取り組み、国内インバウンドを獲得するブランドから早くもヒット商品を生み出している。
ACRO

ACROは、「THREE」の1号店を2013年にタイに出店して以降、海外では台湾、インドネシア、マレーシア、香港、シンガポール、韓国へ34店舗、POP UPショップを含めると38店舗を展開している。
現在、「THREE」は、百貨店型、コンセプトショップ型、フラッグシップ型、コスメセレクト型、デューティフリー型など6タイプの店舗形態を持っているため、その国によって最適なショップを展開できるのが強みとなっている。