DHC、CBP(乳清活性たんぱく)にヒト皮膚コラーゲンの産生促進効果を確認

週刊粧業 2014年11月3日号 5ページ

カンタンに言うと

DHC、CBP(乳清活性たんぱく)にヒト皮膚コラーゲンの産生促進効果を確認
 ディーエイチシーは、名古屋大学と共同でCBP(乳清活性たんぱく)がヒトの皮膚細胞のコラーゲン産生能力を高める効果を持つこと、およびその作用メカニズムの一部を明らかにし、第87回日本生化学会(10月15~18日、京都)にて発表した。

 今後、研究で得られた成果を商品開発等に活用していく。

 皮膚のコラーゲン量は、皮膚線維芽細胞のコラーゲン産生能力の低下とともに減少し、シワやたるみが生じるため、皮膚線維芽細胞のコラーゲン産生能力をいかに再生させるかが、リンクルケア研究の鍵とされていた。

 CBP(乳清活性たんぱく)は、牛乳や母乳に含まれる天然のたんぱく質で、同社の独自研究により、CBPが骨粗鬆症や関節症に有効な成分であることが実証されてきたが、肌や美容への効果は確認されていなかった。

 研究では、2名の成人女性(40代)由来の皮膚線維芽細胞に酵素分解による前処理を施したCBPを添加し、24時間培養後、Western blot法によりⅠ型コラーゲンたんぱくの産生量を評価した。その結果、Ⅰ型コラーゲンたんぱくの産生量の増加が確認された。

 同様にCBPを添加し、60分培養後、蛍光免疫染色法により転写因子(Smad3)の細胞内局在を評価した。その結果、Ⅰ型コラーゲン遺伝子の発現量が増加していること、およびⅠ型コラーゲン遺伝子の転写因子であるSmad3の核内移行が確認された。

 以上のことから、CBPは低下した皮膚線維芽細胞のコラーゲン産生能力を高める効果があることが明らかになった。

 また、この効果はⅠ型コラーゲン遺伝子の発現量の増加や、転写因子であるSmad3の核内移行を伴うことから、「遺伝子レベルでコラーゲン合成能を高める」という作用メカニズムによるものであることが示唆された。
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