資生堂、中長期戦略「VISION2020」を策定

週刊粧業 2015年1月12日号 2ページ

カンタンに言うと

資生堂、中長期戦略「VISION2020」を策定
 資生堂は、2015年度~2020年度の中長期戦略「VISION 2020」を策定した。「VISION 2020」では、長年培ってきた研究開発・技術力やグローバルな事業展開力、化粧文化や美の提案力などの強みを十分活かしきれなかった現実を直視し、これから50年、100年続く会社であるために、2020年をターゲットに定め、それまでに何をすべきか、どのような会社でありたいのか、ユーザー起点ですべての活動を構築し、企業価値を高めていく。これにより、最終年度である2020年度には、売上高1兆円超、営業利益1000億円超、ROE12%以上の達成を目指す。

 まずは、2015年度から17年度の最初の3年間を「事業基盤の再構築」の期間と位置づけ、その後の18年度から20年度の3年間では、「成長加速の新戦略」に取り組む。

 「当社は、『美しい生活文化を創造する』を企業理念に据えている。化粧品をコアとして、前半3年間しっかりと再強化するが、同時に将来にわたっては美しい生活文化という定義、ドメインに入る新規事業、新領域の事業も拡大していきたい。構造改革の第2期にあたる2018年以降は、IT技術やサプライチェーンのあり方など、取り巻く環境が大きく変わると予想しており、ビジネスモデルそのものの抜本的な見直しや刷新も図っていく」(魚谷雅彦社長)

 最初の3年間では、ブランド強化やマーケティング・R&D投資の拡大、組織・人事制度改革、中国・アジア・トラベルリテール(TR)・Eコマース(EC)の強化、年間300~400億円規模の全社構造改革に取り組み、売上高3~5%の年複利成長率(CAGR)を目指す。

 次の3年間では、新ブランドの導入やM&Aの実施、投資継続・リターンの獲得、グローバル体制の構築、新興国・未開拓エリアの開拓、ビジネスモデルの見直しと刷新に取り組み、5~7%のCAGRを目指す。

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