日本歯科医師会は1993年より、11月8日（いい歯）の語呂合わせでPR重点日として設定し歯科保健啓発活動を行っており、オーラルケアメーカー各社も「いい歯の日」に合わせて様々な取り組みを実施している。
11月7日には、ライオンがオフィシャルスポンサーを務めるキッザニア甲子園（兵庫県西宮市）にて、兵庫県歯科医師会と共同で体験型イベント「歯科健診でお口の中を探検しよう！～予防歯科をはじめよう～」を開催した。
当日は3～15才までの子どもとその家族600組1200名をキッザニア甲子園に招待し、そのうち28組56名の親子がイベントに参加した。
特別イベントでは、唾液検査の実施から親子での歯科健診を体験した後、その唾液検査と歯科健診の結果に基づいて、歯科医師が一人ひとりに合ったオーラルケアのアドバイスを行った。
唾液検査に使用した「多項目唾液検査システム（サリバリーマルチテスト、SMT）」は、同社が開発を進める口内検査システムで、歯の健康、歯ぐきの健康、口腔清潔度に関する唾液の6項目を5分の短時間で測定することができる。
歯科健診の簡便化を促すシステムとして既に一部の歯科医院に導入されており、このほど国立大学法人弘前大学との共同実証実験にて、SMTによる検査結果のフィードバックや、検査結果に基づく口腔保健指導を行うことにより、受診者のハミガキ回数やデンタルフロスの使用頻度が増えるといったセルフケアの行動変化を促し、その結果、口腔状態の改善につながることを確認している。
4歳の子どもとイベントに参加した母親は「キッザニアクラブの会員なので何度も訪れているが、今回のイベントに応募・参加したのは初めて。唾液検査の結果から、子どもの唾液の酸性度が平均より高めで虫歯のできやすい歯であることがわかるなど、今後に役立つ情報が得られた」と話し、いつも行っている仕上げ磨きも改めて見直す契機になったようだ。
