コーセーとカシオ、ネイルプリンター開発で共同研究を開始

粧業日報 2019年11月22日号 4ページ

カンタンに言うと

  • ネイルカラー分野におけるパーソナライズ提案を強化
コーセーとカシオ、ネイルプリンター開発で共同研究を開始
 コーセーは、カシオ計算機と協業し、ネイルプリンターに関する共同開発研究を開始する。まずは12月に銀座にオープンする体験型新コンセプトストア「Maison KOSÉ(メゾン コーセー)」にカシオ計算機製のプロトタイプのネイルプリンターを設置し、実証実験を行う。

 近年、生活者の価値観やライフスタイルが多様化し、化粧品に求めるニーズ自体が百人百様になる中、セルフネイル市場においても、デザインに対するニーズは人それぞれで、単色のシンプルなものから、多色使いで自身のお気に入りのデザインを描いたネイルアートなど、個性を表現するようになってきている。

 一方で、複雑なデザインになるほど、セルフで仕上げるにはテクニックが必要で、技術面と時間面において理想と乖離するケースも多く見られることから、近年、「ネイルプリンター」を活用した手軽かつパーソナライズされた提案がますます求められるようになってきている。

 今回、カシオ計算機のプリンティング技術をはじめとしたデジタル技術力や製品開発力と、コーセーの効果効能といった機能性と感性が融合された高い付加価値のあるモノづくりを融合させ、ネイルプリンターを通じ、新しいネイル体験やさらなる付加価値とサービスを模索、研究していく。同時に、プリントする際に塗布するネイルカラーの開発も進めていく。

 同社ではこれまで、「パーソナライズされた美容提案」とし、商品の開発、AIを活用したコンテンツの提供やカウンセリングなどに取り組んできた。

 12月に銀座にオープンする「Maison KOSÉ(メゾン コーセー)」では、このネイルプリンターを設置するほかにも、コーセーグループのブランドを横断したアイテム配置やカウンセリング、施術サービスの提供を行い、顧客一人ひとりのニーズに合った提案を強化していく。

 カシオ計算機との協業を通じ、美容領域にとどまることなく可能性を追求することで、生活者の多様なニーズに応えるとともに、QOLの向上などにより社会に貢献していく。
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