コロナ禍のメークアップ、使用しなくなったのは「ほお紅」「口紅」

コロナ禍のメークアップ、使用しなくなったのは「ほお紅」「口紅」
 自然派化粧品ブランド「草花木果(そうかもっか)」を展開するキナリは、2020年6月2日~15日にかけて、約3786名の会員メンバーを対象に、「新しい生活様式を取り入れて起こったライフスタイルの変化」についてアンケート調査を実施した。

 新型コロナウィルス感染防止のための「新しい生活様式」の中にある「一人ひとりの基本的感染対策」には、3つの基本「ソーシャルディスタンスの確保」「マスクの着用」「手洗い」があるが、中でも「マスク着用」は、スキンケアやメークアップ習慣に変化を及ぼしていることが、今回の調査でわかった。

 テレワーク勤務により、おうち時間が増え、外出時のマスク着用が必須となる中、毎日行うメークアップの使用頻度に大きな変化が起きている。

 目もとから下を覆い隠す「マスク着用」により、血色感をプラスする「口紅」や「ほほ紅」を「使わなくなった」と回答した人が25%~30%と目立った。

 「増えた」数値はどれも微増だったが、中でも目立ったのが「ルースパウダー・おしろい」(6%)だった。オンライン会議に出席する際、テカリやベタつき感を抑えるためにも「ルースパウダー・おしろい」は活躍している。マスク着用で外出する際にもササっとつければ肌色が整い、ベースメークの仕上げになくてはならない存在として頻度が上昇傾向となった。

 使用頻度が「変わらない」のは、「化粧下地」(45%)、「アイブロー」(45%)だった。肌色補整効果やテカリを抑える効果を持つ「化粧下地」は、ちょっとそこまでのお出かけや、オンラインで人と接するときに活躍した。また、「アイブロー」は、ノーメークの時でも欠かさず使っているという人が多かった。メークアップの不変的存在の「化粧下地」と「アイブロー」に、環境の変化をものともしない、絶対的エースの存在感が伺えた。

 「使用が減った」のは、「ファンデーション」(51%)、「口紅」(41%)だった。「ファンデーション」は5割も使用頻度が減っている。マスクに付着することを懸念する人が多く、外出機会が減ったことが要因とみられる。また、4割を超えたのは「口紅」で、こちらもマスクへの付着が気になる人が多かった。

 「使用しなくなった」のは、血色感をプラスする2アイテム「ほお紅」(25%)と「口紅」(30%)で、使用しなくなったメイクアイテムの上位にあがった。「マスクで隠れてしまう」「マスクにつくのがイヤ」「洗う時に落ちにくくて大変」などの理由から、この2アイテムの頻度がなくなったと回答した人が目立った。
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