資生堂、顔全体の毛細血管を3次元で可視化することに成功

粧業日報 2020年10月26日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 健やかで美しい肌の実現に重要な血管の研究は新たなフェーズへ
  • 佐藤GICセンター長、プレステージ化粧品への応用進める
  • 原研究員、血管研究の深化で肌内外から健やかな肌を追求
資生堂、顔全体の毛細血管を3次元で可視化することに成功
 資生堂は、肌を切らずに顔の毛細血管を可視化する独自技術をさらに発展させ、顔全体の毛細血管を3次元で精細に可視化することに初めて成功した。

 これまで、呼吸などによる体動の影響が大きく、立体的な構造をしている顔で広範囲の血管を可視化することは困難とされていたが、今回、血管観察技術で世界をリードするワシントン大学Wang教授との共同研究により、この新たな技術を実現した。

 この新技術は血管研究をさらに深め、部分的なアプローチにとどまらない顔全体のケアや、将来的には未来の肌予測への活用など、様々なことに応用できる可能性を秘めていることから、今後も内外から健やかで美しい肌の実現を目指し、研究を進めていく。

 なお、今回の研究成果の一部は化粧品技術者の世界大会(IFSCCミュンヘン大会2018) で口頭発表した。

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