薬用化粧品・機能性表示食品OEM受託製造メーカーの天真堂は、独自成分の「クロナルポリフェノール」が主にバルジ領域に存在する幹細胞に作用することで、白髪の予防・改善に関与する遺伝子の発現を増強させることを確認した。
2018年よりスタートした研究では、メラニン産生に関わる因子の探索において毛母細胞や色素細胞が存在する毛球部分を対象とする従来の探索方法と異なり、毛包幹細胞と色素幹細胞が存在するバルジ領域に着目。確実性と安全性を両立する関連因子を探索し続けた結果、色素幹細胞の自己複製促進にかかわる遺伝子の発現を増強させるフェノール類「クロナルポリフェノール」を見出した。
このクロナルポリフェノールを特定の濃度でケラチノサイトに添加することで、毛包幹細胞をバルジ領域に接着・安定化させる「17型コラーゲン」と、色素幹細胞の増殖を促す「エンドセリン1」、バルジ領域にある色素幹細胞を毛球へと移動を促進する「SCF」の遺伝子発現量が全て有意に増加した。
同社では、1月13日より東京ビッグサイトで開催された「化粧品開発展」において、白髪の予防・改善効果が期待できるクロナルポリフェノールを紹介した。
今後、同成分を含有するヘアケア製品のOEM提案を積極化していく。
