化粧品受託製造大手の日本色材工業研究所(本社=東京都港区、奥村浩士会長)は、日本とフランスに製造拠点を置き、スキンケアからメークアップまで幅広い品目のOEM製品に対応している。
今展示会では、ニューノーマルに対応した新しい化粧品をはじめ、注目の高まっているクリーンビューティに対応した化粧品、抗シワ医薬部外品などをメインに、ユニークで機能性に優れた製品群を来場者へアピールする。
出展ブースの主な見どころについて、奥村会長に話を伺った。
ニューノーマルやクリーンビューティ
抗シワ医薬部外品の新製品を紹介
――今回の見どころをお聞かせください。
奥村 ニューノーマルに対応した新しい化粧品では、当社の主力製品である「口紅」でマスクにつきにくい性能を付与したものや、口紅を落ちにくくするためにプラスαで使用する「フィクサー製品」をメインで提案する。
コロナ禍では目もと関連のアイテムも注目を集めており、昨年自社で企画開発した株主優待品の「ラメ入りアイライナー」を今回、黒色以外にカラーバリエーションを拡充し、ラメ感も強化した新製品をブースで紹介する。
さらに、「マスカラ×遊びゴコロ」をテーマに、付属のパレットとブラシで自分だけの色を作り出すことができる「カラーマスカラキット」を展示し、マスクメークやパーソナルカラー、おうち美容、DIYなど今のトレンドに合った新しいメークアイテムを提案する。
クリーンビューティに対応した化粧品では、植物由来原料と鉱物原料だけで設計したSPF50+/PA++++の「ノンケミカルサンスクリーン」を紹介する。
サンゴや海の生き物に影響する紫外線吸収剤やマイクロプラスチックビーズ、シリコーンは使用せず、ベース基剤にも温室効果ガスの少ないサトウキビ由来のオイルと保湿剤を使用し、環境にとことん配慮した処方設計となっている。また、環境面だけでなく、化粧品の機能にもとことんこだわり、透明で快適な使用感も実現した。
当社では、フランスの子会社(テプニエ・日本色材フランス)を通じ、ヴィーガン対応への取り組みを先行して行ってきた。既に商品化した実績もあり、ヴィーガン関連の各種認証に対して柔軟に処方対応も可能で、要求レベルの高いフランスで先行して開発を進めてきたヴィーガン製品のOEMをアピールしていきたい。
抗シワ医薬部外品では、「メークが得意な当社だからこそできるスキンケア」をテーマに、口紅などの油性固形の製造技術を応用し、スポットケアにも最適な「スティック状美容液」を提案する。
メークの技術を応用したスキンケアではこのほか、「パウダー×美容液」という新しい発想で、当社独自のドライリキッド技術により実現した美容液成分30%配合の「ウォーターインルースパウダー」も展示する。
美容液によるクールダウン・スキンケア効果と、パウダーによるサラサラな仕上がりを兼ね備え、マスクでの肌トラブルや不快感にアプローチする。ルースパウダーにこれほど水溶性のスキンケア成分を高配合できるのは、現時点で恐らく当社だけの技術であると自負している。