バスクリン、幼少時の入浴の思い出と入浴剤使用の関連性を考察

粧業日報 2021年11月4日号 4ページ

バスクリン、幼少時の入浴の思い出と入浴剤使用の関連性を考察
 バスクリンはこのほど、東京都市大学人間科学部・早坂信哉教授の研究グループとの共同研究で、幼少期の入浴の思い出と要因、入浴剤との関連について検討し、新たな考察を報告した。

 共同研究では、幼少期の入浴の思い出は、成人後の「浴育」意識などと関連がある可能性や、現在の入浴剤に関連がある可能性が考えられることがわかった。この研究成果については、第79回日本公衆衛生学会総会(オンライン開催、2020年10月20日~22日)にて発表した。

 同社は2015年から東京都市大学と共同で、入浴習慣が子どもの生活や身体活動、健康など成長発達への影響について明らかにすることを目的に、研究調査を行っている。

 今回、親の幼少期の入浴の思い出について、理由も含め評価・解析することで、入浴と子育てに関する要因を探ることができると考え、親の幼少期の入浴の思い出に関する数値による評価とその要因について検討した。

 調査は、関東地方5カ所の保育所に通う計266名の幼児の保護者を対象に、留め置き式調査による横断研究で2018年11~12月にかけて実施された。入浴習慣や入浴時の意識、思い出を得点形式で単純集計し、その理由との関連について、マンホイットニーU検定と多変量ロジスティック回帰分析にて解析を行った。

 入浴に関する幼少時の思い出の得点と理由選択の関連について検討したところ、思い出の高得点者は、入浴時の「会話を楽しんだ」や「おもちゃで遊んだ」、「しりとりやなぞなぞで遊んだ」などのコミュニケーションが良い思い出として関連していた。

 また、その思い出得点は、入浴剤使用の有無によって違いがあることが確認された。入浴剤使用者が「会話を楽しんだ」「お風呂が好きだった」などの理由が関連して平均得点が6.90点だったのに対し、入浴剤非使用者は思い出として「あまり覚えていない」という理由が有意に関連して平均得点は6.10点となった。入浴剤使用の有無で思い出の関連理由が異なる可能性が考えられる。

 以上から、幼少期の入浴の思い出は、成人後の「浴育」意識や親子の会話、おもちゃで一緒に遊ぶなどのコミュニケーション、ふれあいと関連があることが考えられ、現在の入浴剤使用者は、入浴剤未使用者よりも幼少期の入浴の思い出の得点が高く、現在の入浴剤使用に関連している可能性も考えられる。

 同社は、今回の研究に、現在までの研究結果を踏まえ、入浴や入浴剤が、「しつけ」や「教育」の場とする「浴育」につながっていることを考察している。
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