花王、3年連続3分野全てでAリスト企業に選定

粧業日報 2023年1月12日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」分野で最高評価を獲得
花王、3年連続3分野全てでAリスト企業に選定
 花王は、国際NGOであるCDPが実施し、世界の調査対象企業が回答した「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」対応に関する調査にて、全ての分野で最高評価である「Aリスト企業」に選定された。

 トリプルA企業は、CDP質問書への回答をもとに評価された1万社以上の中から、12社選定されている。花王は3年連続3回目のトリプルA獲得となり、「気候変動」分野は4回目、「フォレスト」分野は3回目、「水セキュリティ」分野は6回目の選定となった。

 今回の3分野における「Aリスト企業」選定は、花王のバリューチェーン全体での取り組みが結実したもので、「脱炭素」の実現に向けては、2040年カーボンゼロ、2050年カーボンネガティブ達成の目標を策定し、そのロードマップを示した。国内の全てのロジスティクス拠点(55カ所)と酒田工場で100%再生エネルギー化を実現するなど、2030年までの使用エネルギー100%再生エネルギー化の達成に向けて取り組みを強化している。

 「フォレスト」分野についても、インドネシアの小規模パーム農園を支援するプログラム「SMILE」を推進している。小規模パーム農園に対し、持続可能な生産と生産性向上に関する教育、RSPO認証取得に向けた支援、安全な作業に関する教育と、安全対策器具の支給や消火器の設置、機能性展着剤「アジュバントシリーズ」の無償提供と使用方法の指導を実施。生産性を高めることにより生産者の生活の向上に貢献し、新規農園開発による森林破壊の抑制にもつなげている。

 「水セキュリティ」に関しては、同社独自の技術を採用した製品を提供することで、ステークホルダーと「いっしょにeco」の取り組みを続け、節水を実現している。また、持続可能な小規模分散型水循環社会の実現を目指し、小規模分散型水循環システム、水処理自律制御システムの開発を行うWOTA社と、「水」と「衛生」に関する領域で業務提携も締結した。

 デイブ・マンツ 取締役 常務執行役員 ESG部門統括は、「今回の選定により、生活者一人ひとりのサステナブルなライフスタイルの実現に向けて花王が行っている行動に間違いがないことが再確認できた。気候変動に対しては、確実かつ迅速な行動が社会全体で求められており、花王は、2040年までにカーボンゼロ、2050年までにカーボンネガティブを目指している。この野心的な目標達成に向けた取り組みを通じて、『Aリスト企業』に選定いただいた期待に応えるべく、これからも努力していく」とコメントしている。
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