新日本製薬、独自素材「ムラサキ発酵コラーゲン」を開発

訪販ジャーナル 2023年5月15日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 薬用植物ムラサキの花から発見した乳酸菌を活用
新日本製薬、独自素材「ムラサキ発酵コラーゲン」を開発
 新日本製薬は、乳酸菌でコラーゲンを発酵させた世界初の独自素材「ムラサキ発酵コラーゲン」を開発した。広島大学 杉山政則教授との共同研究により採取した薬用植物ムラサキの花に存在する乳酸菌を活用している。

 「ムラサキ発酵コラーゲン」は、未発酵のコラーゲンと比較してアミノ酸量が豊富であることや、ヒアルロン酸の産生効果が高まることを確認しており、肌の保湿力や弾力性向上などの美容効果が期待される。今後、この新しいコラーゲンを化粧品に活用していく。

 研究では、ムラサキ、カンゾウ、トウキなどの薬用植物の様々な部位から40種類の独自乳酸菌を発見し、その中から厳選したムラサキの花由来の乳酸菌とコラーゲンを組み合わせることで、機能性の高い新素材をつくり出すことを目指し、開発を進めた。

 その結果、「ムラサキ発酵コラーゲン」が、未発酵のコラーゲンと比べて、総アミノ酸濃度が約1.7倍高まること、ヒアルロン酸産生量が約1.1倍増加し、ヒアルロン酸産生効果が高まることを確認した。

 ムラサキは、栽培が困難で絶滅危惧種に指定されている希少な植物で、根の部分である「紫根」は、創傷治癒の促進作用や抗炎症作用などの機能があるため、江戸時代から、ひび、あかぎれ、外傷を治す漢方薬「紫雲膏」に用いられてきた。同社は、「紫根」の機能性がエイジングケアに期待できると考え、2006年から研究を開始し、栽培方法の確立、機能性・効果の確認、素材化を実現している。

 「紫根」から抽出した紫根エキスが肌へもたらす効果として、コラーゲンを産み出す線維芽細胞の増殖効果やコラーゲンの分解を阻止する機能を確認。また毛髪への効果として、毛乳頭細胞の増殖作用により、育毛に効果があることを発見している。
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