資生堂、ラスベガスで開催された「CES 2024」に初出展

粧業日報 2024年1月26日号 2ページ

カンタンに言うと

  • 「Beauty AR Navigation」や鼻骨格から肌悩みを予測するツールを初披露
資生堂、ラスベガスで開催された「CES 2024」に初出展
 資生堂は、2024年1月9日~12日にアメリカ・ラスべガスで開催された世界最大級のデジタル技術の見本市「CES2024」に初出展した。

 体験者に10点満点で「驚きや感動体験があったか」「自分自身や自分の美容法に対し新たな発見があったか」についてアンケート評価を行ったところ、いずれの設問に対しても回答者の約9割が8点以上の高評価を付けた。

 今後、これらの技術を同社のビジネスへ早期に応用し、生活者に届けるとともに、CES2024出展で得られたグローバルでのフィードバックを、体内、こころ、時間という3つの見えないものを可視化していく研究展開に活かしていく。

 見本市では2024年1月9日に発表した適切なスキンケア美容法の実践をサポートするアプリ「Beauty AR Navigation」と、2023年11月に発表した顔画像から将来の肌悩みを予測できるツールの体験を展示した。

 ブースには会期4日間で延べ700名を超える来場者を迎え、サイエンスとテクノロジーを掛け合わせて人々の多様な美をインクルーシブにサポートし、パーソナルビューティーを享受できる社会の実現を加速させる先進のビューティーテクノロジー体験を提供した。

 今回の出展で得られたグローバルのフィードバックを、サイエンスとテクノロジーの実装に向けたソリューション開発や生活者への展開に活かしていく。

 「Beauty AR Navigation」は、スマートフォンやタブレット端末などを用いて画面に自身の顔を投影し、AR技術を用いて肌のマッサージ方法などを習得するアプリ。例えば、美容効果を高めるマッサージ手順を、現在は店頭でレクチャー指導しているが、これをスマートフォンなどで心地よくナビゲートする。

 ナビゲーションシステムで実際のマッサージ方法を体験した顧客からは「このような最新鋭のテクノロジーを資生堂が開発していることに驚いた」「ゲーム感覚で楽しく、サイエンス知見に基づいているのが面白い」といった驚きの声があがった。アプリには、資生堂が150年を超える歴史の中で培ってきた美容法や感性科学領域の知見とAIを用いた微細な手の動きを検出する動作認識技術が搭載されており、こうした美容法など「コト体験」のニーズを掘り起こしていく。

 また、世界初となる「鼻骨格」からの肌分析では、一般的なスマートフォンから顔(鼻の骨格など)画像を分析することで、将来的に表れやすい、しわやたるみなどの肌悩みと肌内部の状態を予測するツール体験を提供した。これを用いることで、肌悩みが現れる前に予防ケアを提案できるとともに、適したマッサージ法や身体の内側からのケアなど、よりパーソナライズされたサービス提供も可能になる。

 実際に分析を体験した顧客からは「とても手軽に素早く診断ができることだけではなく、とても役にたつソリューションを教えてもらえることに驚いた」といった声や、性別問わず「この結果を肌や生活に活用したい」という声があがった。2024年2月以降、同社事業で測定ツールとして活用していく。
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