クレ・ド・ポー ボーテ、300万人の少女たちへの支援を達成

粧業日報 2024年5月10日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 2025年までに570万人の少女たちへの支援を目指す
クレ・ド・ポー ボーテ、300万人の少女たちへの支援を達成

 資生堂のグローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」は、ユニセフとのパートナーシップの更新初年度である2023年に、300万人以上の少女たちへの支援を達成した。これにより、2025年までに掲げる570万人の少女たちへの支援という目標が大きく前進した。

 特に、ユニセフが実施する世界の女性や少女たちが21世紀の労働において必要とされるSTEM分野の知識とスキルを身に着けることを目指す「Skills4Girls(スキルズ・フォー・ガールズ)」プログラムがこの成功に大きく貢献している。

 ユニセフ本部 民間協力渉外局のカーラ・ハダッド・マルディニ局長は、15~19歳で就学・就労・職業訓練を受けていない人の割合が男子の場合10人に1人であるのに対し、女子は4人に1人となっている現状を受け、「今や世界中の仕事の90%以上においてデジタル技術が不可欠だが、女性や少女たちがこの分野で活躍できる機会は非常に限られている。クレ・ド・ポー ボーテとのパートナーシップを更新した最初の年に、STEM分野における男女格差の是正に大きな進展が見られたことをとても嬉しく思う。これからも次世代の少女たちのエンパワーメントのために、このパートナーシップを継続していきたい」とコメントしている。

 クレ・ド・ポー ボーテとユニセフのパートナーシップは2019年に始まり、2023年に更新された。このパートナーシップでは、2025年までにバングラデシュ、インドネシア、キルギス、カザフスタン、ラオス、ペルー、ベトナムなどの国々で、570万人の少女たちを支援することを目指している。このほど、ユニセフとクレ・ド・ポー ボーテの代表が、このパートナーシップの主な支援地域の1つであるバングラデシュを訪れ、その成果を視察した。

 クレ・ド・ポー ボーテ チーフブランドオフィサーの橋本美月氏は、「バングラデシュのナショナルカリキュラム・教科書委員会への支援では、再設計されたジェンダーに配慮したスキルベースのカリキュラムと教科書を通じて、国家レベルで教育システムを変革し、21世紀に備えた学生を育成している。また、学校に通えない少女たちを支援するSkills4Girlsでは、このプログラムを通じて、彼女たち自身、家族、コミュニティを支えるために必要なスキルを身につけていくのを実際に目にし、非常に心を動かされた」とコメントした。

 Skills4Girlsプログラムの参加者からは、「子どもの頃からコンピュータースキルを学びたいと思っていたが、経済的な理由で教育の中断を余儀なくされた。しかし、Skills4Girlsプログラムのコンピュータートレーニングコースのおかげで、多様なスキルを身につけることができ、今ではトレーナーとして働いている。私は女性が才能を発揮できないという思い込みを打ち砕いた。今やどんな制限にも縛られることはない」という声が寄せられ、支援を受けて自立を遂げ、誇りをもって前向きに日々の活動に取り組んでいる様子が伝わってきたという。

 クレ・ド・ポー ボーテはパートナーシップを発表した2019年以来、ユニセフのジェンダー平等プログラムに対し、民間企業として世界最大規模となる累計1740万米ドルの寄付を表明した。この寄付は同ブランドの「CRM(Cause Related Marketing)キャンペーン」を通じて行われ、ブランドを代表する美容液「ル・セラム」を購入するごとに、3米ドルが世界各地のユニセフのパートナーシッププログラムを支援するために活用されている。

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