週刊粧業 2010年7月26日号 6ページ
カンタンに言うと
韓国最大手の真空乳化機専門メーカー・宇元機械の輸入代理店として、化粧品などの機械を販売するエヌ・ピー・ラボ(東京)は、2010年6月30日から7月2日に開催された展示会「第23回インターフェックス ジャパン」に出展し、今後の事業展開に弾みをつけた。
今回の展示会では、欧米などで主流の「ウルトラミキサー」を前面に押し出した。「ウルトラミキサー」は、ウルトラ羽根を真空乳化機の下部に取り付ける独自技術を施すことで、日本で主流の「アジホモミキサー」では稼働に40%ほど必要だった仕込量を10~15%にまで低量化し、少量多品種での生産を可能にするなど多くの利点をもつ。
日本でも大手販売メーカーによる使用実績はあるが、来場者の中には「知らない方も随分多かった」(菊地正仁社長)ことから、同ミキサーの認知拡大を進めていく方針だ。
菊地社長は、今回の展示会にかつてない手応えを掴んだ様子だ。同展示会への継続的な出展や日頃の営業活動、導入実績の積み重ねによって、宇元機械の認知度が業界に広まってきていることが、来場者の反応から読み取れたという。
展示会に出展した初期の頃は、機械の性能に少なからず疑問を抱く来場者が多かったが、今回は採用を前提とした具体的な商談が活発に行われるなど、「お客様の積極姿勢が目立った」(菊地社長)。
機械の性能だけでなく、部品がすべて日本製であることや、競合他社と比較して低価格であること、さらにはアフターメンテナンスの迅速さなどの企業姿勢も認知され始め、 “信用”につながっていると菊地社長は語る。
機械は高額であるだけに、投資余力の乏しい中小メーカーの来場者が例年以上に多かったことも、今回の展示会では特徴的だった。
このため、菊地社長は展示会を終え、「自信になった。方向性は間違っていなかった」と力強く語る。また、認知度の向上を受け「1つの線は越えた」と表現し、事業が“第2創業期”へ突入したとの見解を示した。
特定の老舗メーカーが長らく支配し続けてきた化粧品用の機械市場に、新たな風が舞い込みつつある。
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この記事は週刊粧業 2010年7月26日号 6ページ 掲載
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