ライオン、春のプレゼンテーションを開催

粧業日報

2011年1月17日 10:03

粧業日報化粧品イベント関連日用品メーカー

カンタンに言うと

　ライオンは2011年1月12日から2月9日にかけて、流通関係者を対象とする「春のプレゼンテーション」を全国各地で開催、2日間（12、13日）にわたって開催された東京地区のプレゼンテーションには卸、小売合わせて約700名が来場した。

　特設会場においては、「成長市場に、付加価値の高い、驚きと感動を与える商品を投入する」という同社の方針に沿ったオリジナリティ溢れる今春の新商品群を、カテゴリー毎（オーラルケア、ビューティケア、ファブリックケア、ハウスホールド、ＯＴＣ医薬品、ペット関連商品）に集結。それぞれのブースでは、開発担当者が熱心に製品の特徴やアピールポイントなどを説明していた。

　ビューティケア展示ブースでは、ナノレベルのニオイ分子に直接アプローチするナノイオンメカニズムで、気になるニオイと汗をしっかり抑えるデオドラント新「Ｂａｎ」（医薬部外品）が質量ともに他のブースを圧倒していた。

　代表商品の「デオドラントパウダースプレー」は、「イオンの力による中和消臭」と「ナノイオンの拡散力」の２点が訴求ポイントという。来場者向けの実験では、少量存在しただけでも不快に感じる代表的な体臭のニオイ分子（低級脂肪酸、マイナスに帯電）をあらかじめ閉じ込めていたビーカーに、「デオドラントパウダースプレー」と競合品をそれぞれ噴霧し消臭効果を検証。ニオイ分子を吸着して中和することで高い消臭効果を発揮する新製品の実力をアピールした。

　プラスの力を持つ粉体について評価を行った結果、酸化亜鉛が最も高いスコアを記録したが、凝集しやすいことが難点だった。そのため、微細な状態に分解した酸化亜鉛複合パウダーを同社独自で開発。微細な状態で内包することにより、ナノイオン微粒子が持つ消臭力を最大限に引き出す拡散力を実現した。

　「Ｂａｎ」は1962年に発売以来、今年で発売50年目を迎える。50年目のリステージにあたり、「ナノイオン」をシンボルマークとし、高い効果感を表現する黒いパッケージデザインを採用したことのアピールにも余念がなかった。