昨年は、多くの災害に見舞われた1年でありましたが、新年を迎えてもまだ、震災による原発事故がもたらした放射能汚染、電力不足などをはじめ様々な問題を抱えております。
弊社におきましては、幸いにも災害の影響を大きく受けることはありませんでしたが、近年の資材・原料の価格高騰への対応に追われる状況は続いております。これまで製造コストを抑え、売価維持に努めて参りましたが、2011年夏に基幹商品「純椿油」の見直しを行いました。
生活者は値上げに対して敏感に反応します。そこで、売価の現状維持を目的に、容量を1割ほど減らして対応しました。また苦渋の選択になりましたが、本島椿の椿油を象徴するデザインの紙ラベルを貼らないシンプルな容器に変更致しました。
椿油は、古来より髪や肌の手入れに利用され、不乾性油の椿油は、女性を中心に消費者の皆さまに愛用されてきました。近年は、自然化粧品へのニーズの高まりや、つばきオイルの認知向上などもあり、当社の椿油も幅広い世代の方に認知・実感して頂いております。
弊社は椿油の専業メーカーとして、最高級と言われている伊豆利島産のツバキを素材とする椿油を良心価格でご提供する姿勢を守りながら製品開発とともに、既存製品の改良に取り組んできました。
昨年は、適量が出るポンプ式の「純椿油プッシュタイプ」(62mL)などの付加価値製品に、その取り組みが、成果としてみえて参りました。
今年は、トリガー式の「モーニングローション」の内容量を増量し、外箱を使わないフィルム包装に変更するなどの改良を行いました「髪のRemake」シリーズ(2種)の育成化にも力を注いで参ります。
今後も本島椿の椿油の認知をさらに高めるとともに、生活者ニーズや市場トレンドなどに合った製品を発売し、長く販売できるブランドへの育成に努めて参ります。
この記事は週刊粧業 掲載
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