ビタミンC60バイオリサーチ、国際化粧品開発展で「フラーレン」の最新技術を紹介

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ビタミンC60バイオリサーチ、国際化粧品開発展で「フラーレン」の最新技術を紹介

 フラーレン。ご存じの方も多いだろうが、炭素原子60個からなるサッカーボール状の分子で、高い抗酸化力を持ち、人体に有害な活性酸素を強力に取り除く抗酸化力をもつことから、ライフサイエンス分野で注目を集め、化粧品だけでなく、新薬の開発も期待されている夢の素材である。

 そのフラーレン化粧品原料を国内で唯一供給しているのが、ビタミンC60バイオリサーチ株式会社(VC60社)。三菱商事㈱100%出資で2003年に設立された同社は、世界に先駆けてフラーレン配合化粧品原料を開発した。05年に販売を開始した第1号製品「Radical Sponge®」(水溶性フラーレン原料)と、09年に発売した「LipoFullerene®」(油溶性フラーレン原料)の2品のフラーレン化粧品原料を展開。ドクターズコスメでの採用からスタートし、現在では国内化粧品メーカーはもちろんのこと、海外でもアジアを中心に採用が進んでいる。また配合される製品は基礎化粧品のみならず、最近ではメークアップ、UVケア、さらにはヘアケア製品など採用用途も広がりをみせている。

 フラーレンの特徴は、優れた抗酸化力とその持続性を有していること。ビタミンCの172倍という高い抗酸化力をもつことや、特定のフリーラジカルだけでなく代表的なフリーラジカルに万遍なく効果を発揮することを確認。また持続性については、電子スピン共鳴法(ESR)でビタミンCと比較してラジカル消去能がより長く持続していることや、細胞死を引き起こす化学物質を添加する前に、細胞にフラーレンを添加すると11時間後も正常な細胞を維持できているなど、活性酸素除去能力の高さのみならず、その効果が長時間継続することも確認されている。

 VC60社は、細胞実験だけでなく、化粧品の配合・企画検討に役立つ豊富な臨床データも取得している。2012年6月27~29日に東京ビックサイトにて行われる「第3回国際化粧品開発展」では、これまでのデータに加え、最新のフラーレンに関する技術情報・論文などを紹介する。また、フラーレンの特徴をエンドユーザーにも知ってもらうために行っているWEB・SNS上での活動の紹介や、フラーレンをわかりやすく説明する資料の配布など、フラーレンコスメの企画提案から販促支援に役立つ情報提供も行う。

 フラーレンは、美白・シワ・保湿・ニキビ・毛穴・頭皮・頭髪に対する効果のほか、最近では、皮膚のバリア機能や炎症による赤み改善も確認されている。フラーレンの多様なデータを一度に確認できるめったにない機会。国際化粧品開発展では是非ブースに足を運んで頂きたい。

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