トレミー ・鈴木隆社長(国際化粧品開発展・国際化粧品展 専門セミナー)

カンタンに言うと

トレミー ・鈴木隆社長(国際化粧品開発展・国際化粧品展 専門セミナー)

効果的なOEMの選び方~失敗しないオリジナル化粧品の開発
COSME-3 6月27日(水)14時45分~15時45分

 ――セミナーの概要を教えてください。

 鈴木 まず、基礎知識として「OEM」と「ODM」の違いを認識しておく必要がある。OEMが相手先のブランドを受託製造することを指すのに対し、ODMはOEMを進化させて、マーケティング設計から製造までを受託するという意味だ。

 化粧品や医薬部外品について知識のない企業様に対して、マーケティングをサポートする専門家を抱え、化粧品を「作る」だけでなく「売る」ところまでサポートする企業もある。

 工場を保有していなくてもオリジナルの化粧品がつくれるわけだ。つまり、化粧品をつくるために必要な設備やスタッフなどのコストが必要ないというメリットがある。

 また、低在庫リスクで低コストのビジネスが可能な点も魅力の1つだ。

 発注書のみで必要数量の製造が可能なため、多量の在庫を抱える心配がない。低コスト、少リスクの事業が推進できる。

 ただ、化粧品は技術革新や流行の移り変わりが激しく、サイクルが短い製品が多いのが現状だ。だからこそ、製造は我々に任せ、販売メーカーはマーケティングに専念した方が効率的といえる。

 ――OEMと一口に言っても、千差万別で様々な特徴をもった企業があります。

 鈴木 品目別の特徴としては、基礎化粧品(スキンケア)、メークアップ、石鹸、ヘアケア、エアゾールに大別される。さらに、受注量(ロット)についても、小ロットが得意な会社から中ロット、大ロットを得意とする会社まで多彩だ。

 また、研究開発力や品質管理体制でも各社の個性が異なっている。研究開発面では、特許の取得や高付加価値な製品開発を可能とするメーカーをリサーチする必要があるし、品質管理も重要な要素で事前調査は必須といえるだろう。

 営業体制の特徴も見逃せない。レスポンスの速さや総合的なサポート力などを見極めることが重要だ。

 ――そのうえで、聴衆の多くは、さらに一歩踏み込んだ具体的な内容を聞きたくなるはずです。

 鈴木 講演では、よくある問題点や失敗例についても詳しく解説する。「コストが合わない」「思っていた仕上がりにならない」「計画数量が売れない」「納期に間に合わない」「製品が薬事法に抵触すると指摘された」などの事例を挙げ、これに対する留意点やポイントを紐解いていく。

 例えば、最大の課題の1つであるコストの問題では、OEM各社は独自の取り組みで低コスト化を実現している。また、思惑通りに販売数量が伸びず、在庫が残ってしまう場合に、販売店や流通先の紹介、あるいは海外輸出の相談ができれば心強いだろう。

 トレミーは、多種多様な製品提案や豊富な原料ラインナップ、ODMの提案力、容器やパッケージのデザインなど、マルチな能力を兼ね備えている。

 9月には九州唐津工場(佐賀県)が稼働する予定で、本社工場(東京都府中市)と坂戸工場(埼玉県)を合わせた3つの工場でスピーディーかつ柔軟な対応が可能だ。

●講師プロフィール
トレミー
代表取締役
鈴木隆 氏

1989年3月 日本大学 生産工業学部 工業化学科 卒業
1989年4月 大手化粧品メーカー入社(営業部配属)
1990年4月 化粧品OEMメーカー入社(開発製造部配属)
1991年4月 株式会社トレミー入社(製造・開発・薬事・営業)
1992年4月 専務取締役就任
2008年8月 代表取締役社長就任 現在に至る

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