タングルウッド(本社=鳥取県境港市)は、トンガ王国で自生する天然モズク(クラドシホノバエカレドニアエ)を独自の抽出方法により、高純度のフコイダン原料を開発した。化粧品原料商社のJTS(本社=大阪市)が総販売元となって、2006年より化粧品原料「リムベール」シリーズ(4品)を販売している。
フコイダンは、海藻類のヌルヌルした成分に含まれ、その成分品質は海水質に左右されると言われている。沖縄産モズクが分子量20~30万、粘度7~10mPa・sに対し、トンガ産モズク(リムベール)は、平均分子量170万、粘度800mPa・sを有する高分子・高粘性フコイダンで、髪や肌のタンパク質に結合する機能をもつ親油性の硫酸基とミネラル成分を豊富に含んでいる。またフコイダンの品質の差は、マスキング効果や保湿効果といった有効性やテクスチャーに表れ、スキンケア、ヘアケアを中心に、これまで約80ブランドに採用されている。
有効性試験ではそのほか、抗炎症・抗酸化・細胞賦活作用が確認され、配合したシャンプーやトリートメントからは、指通り性(仕上がり感)や、うるおい・ツヤ感の向上、ダメージ毛の補修作用などが認められている。リムベール100%原液を使用したヒトモニター試験では、髪にハリ、コシを与え、3カ月~半年の間に毛髪が生える環境に整える機序があることが確認され、アウトバストリートメントなどへの配合を推奨している。
また、グループのリム・サプライを通じて、パーマ・カラー施術のノンシリコン処理剤やスカルプケア(頭皮改善)システムをサロンに提案しているが、「顧客の髪質改善を図れるだけでなく、スタッフの悩みである手荒れが生じにくい」(藤岡一仁会長)といった特徴が見られ、導入店舗も年々増えてきたという。
「ヘアケア製品はノンシリコン処方に需要がシフトし、シリコン代替の天然原料としても『リムベール』への関心が高まってきている。今後は一般市場向けのヘアケア、スキンケア製品への配合提案も強化していきたい」(藤岡会長)
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この記事は週刊粧業 掲載
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