香栄興業(本社=東京、岡本聡志社長)の上期(2012年4~9月)は、香料やオーガニック植物素材などが引き続き好調で、健康食品素材も順調な伸びを示しており、トータルで前年同期を上回る水準で推移している。
化粧品原料では、オーガニック抽出エキス・オイルが引き続き好調だったほか、オリジナリティや独自性を求めるニーズの高まりに対応すべく、メーカー各社への個別対応を積極的に推進し、前年実績を上回った。
香粧品香料では、香りニーズが高まる中、トイレタリー分野で新規参入が相次ぎ、香り商材の発売が活発化しているため、調合香料・天然精油が引き続き好調に推移している。
「原料においては、個別企業向けにカスタマイズを行ったケースで成功事例が増えつつあり、香料においては、レスポンスの早さが採用の成否を左右するようになってきている。そのため現在は、技術レベルを向上させ、人員拡充を行うなど、迅速な対応が可能な体制づくりを進めている。こうした取り組みが奏功し、採用件数は拡大傾向にある」(鈴木琢也技術部研究開発グループ・セクションマネージャー)
上期は、にわかに脚光を浴びつつある肌の「糖化」に着目し、AGEs生成抑制効果を有する植物エキスのスクリーニングを進めたところ、すでに一定の成果が得られつつあるという。
「最近では、効果効能よりもイメージ訴求のしやすさを求める声が増えている。そうした声の高まりを受け、末端ユーザーにも訴求しやすい新規性のある素材を中心に探索を進めている。最近では、『ザクロの花』に高い抗酸化作用を見出して拡販を進めたところ、イメージが訴求しやすく、差別化が図りやすいということで大変好評だった」(八巻英彦専務)
下期については、引き続き「オーガニック植物素材」や「メーカー各社への個別対応」に磨きをかけつつ、営業担当者と研究開発者が一体となった営業活動の頻度・質を高めることにより、新規商材への採用の増加につなげていく方針だ。
この記事は週刊粧業 2012年12月3日号 11ページ 掲載
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