花王・澤田道隆社長、現状分析と2013年に向けての展望を語る

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カンタンに言うと

花王・澤田道隆社長、現状分析と2013年に向けての展望を語る

 ――社長就任よりこれまでの率直な感想とこれからの抱負については。

 澤田 31年間研究開発に従事し、その視点で花王グループを見てきたが、グループ全体を率いる立場に就いて研究開発を見ていくと宝の山がたくさんあると感じる。

 研究開発をしていた頃は、中長期的な視野で物事を考えてきたが、今は市場を革新していくことを基本に据えているので、利用できる技術はどんどん利用していこうと思っている。この先が非常に楽しみになってきた。

 培った技術をいち早く活かせるように、類似コンセプトの商品が出る前に、先手を打って商品を提案していきたいし、そういう基盤が当社にはあると確信している。

 ――コーヒー市場に参入する背景については。

 澤田 飲用する場面で最も多いのは、コーヒーと緑茶であり、2大飲料と言われている。これまでは、緑茶を中心にヘルシアを展開してきたが、新たな知見で勝負できる商品ができあがったので、コーヒー市場にも参入していく。

 これは単にビジネスの拡大という観点だけではなく、飲用場面が増えることはひいては我々の技術が役立つ機会が増えるということでもある。社会に我々の技術をよりよい形で届け、活用してもらいたいという願いがある。長年行ってきたポリフェノール研究で有効なベースが見つかったため、これを機に参入に踏み切った。

 ――Webによる双方向コミュニケーションとは具体的にどういうことか。

 澤田 これまでは一方通行の情報を消費者に提供してきたが、今後はいろいろな意味で消費者との対話が我々の商品開発、商品を理解してもらう上で重要であるため、双方向でコミュニケーションすることができるサイトを立ち上げる。

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