――社長就任よりこれまでの率直な感想とこれからの抱負については。
澤田 31年間研究開発に従事し、その視点で花王グループを見てきたが、グループ全体を率いる立場に就いて研究開発を見ていくと宝の山がたくさんあると感じる。
研究開発をしていた頃は、中長期的な視野で物事を考えてきたが、今は市場を革新していくことを基本に据えているので、利用できる技術はどんどん利用していこうと思っている。この先が非常に楽しみになってきた。
培った技術をいち早く活かせるように、類似コンセプトの商品が出る前に、先手を打って商品を提案していきたいし、そういう基盤が当社にはあると確信している。
――コーヒー市場に参入する背景については。
澤田 飲用する場面で最も多いのは、コーヒーと緑茶であり、2大飲料と言われている。これまでは、緑茶を中心にヘルシアを展開してきたが、新たな知見で勝負できる商品ができあがったので、コーヒー市場にも参入していく。
これは単にビジネスの拡大という観点だけではなく、飲用場面が増えることはひいては我々の技術が役立つ機会が増えるということでもある。社会に我々の技術をよりよい形で届け、活用してもらいたいという願いがある。長年行ってきたポリフェノール研究で有効なベースが見つかったため、これを機に参入に踏み切った。
――Webによる双方向コミュニケーションとは具体的にどういうことか。
澤田 これまでは一方通行の情報を消費者に提供してきたが、今後はいろいろな意味で消費者との対話が我々の商品開発、商品を理解してもらう上で重要であるため、双方向でコミュニケーションすることができるサイトを立ち上げる。
あと34%
この記事は週刊粧業 掲載
■訪販化粧品~熱波吹き荒れた夏商戦を総括~今夏も記録更新の猛暑、売上げへ影響度合い様々 ■全粧協関東ブロック、CRCフォーラムセミナー開催 ■花王、ヘルスケア・コミッティーを子会社化~健康ソリューションサービスの開発・提供を推進 ■アライドハーツHDとキリン堂、経営統合に向け協議開始 ■プラネット、激甚災害に備えた障害訓練で安全性を担保 ■メロディアン、無菌・無添加のスキンケアで化粧品市場...
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。