ライオン濱社長、組織改正を断行しさらなる成長へ

週刊粧業 2015年1月1日号 38ページ

カンタンに言うと

ライオン濱社長、組織改正を断行しさらなる成長へ
 ライオンは、2012年度を初年度とする新経営ビジョン「Vision2020」において、「国内事業の質的成長」「海外事業の量的成長」「新しいビジネス価値の開発」「組織学習能力の向上」という4つの戦略を推進することにより、中長期的な成長軌道、収益基盤の強化を目指している。

 同社では、「V―1計画」の3年間で、社員の意識改革や体制の整備が進み、成長へ向けた確かな手応えを得たことから、今年度は組織改正を行い、さらなる成長を図っていくという。2014年の動向と2015年の展望について、濱逸夫社長にインタビューした。

国内は質的成長に手応え
主力分野でヒット商品相次ぐ

 ――まずは、2014年度を改めて振り返っていただけますか。

  2014年を一言で語ると、「消費増税に一喜一憂した、振り回された年だった」という気がします。

 1~3月は、想定以上に大きな駆け込み需要があり、これに対してはしっかりと準備を進めていたこともあり、商品供給を全く途絶えさせることなく乗り越えることができました。大きな自信になりましたし、前半の大きなトピックでした。

 4月以降は、当然ながら大きな反動があった訳ですが、日用品の単価は前年比で102%と全く下がりませんでした。これは、前回の消費増税と比べたときに大きく異なるところです。昨今、選択型消費が進んでいることで、汎用品を購入する人と付加価値品を購入する人に二分され、付加価値型の商品を買われる人は、消費増税という大きな波動の中でもあまり影響を受けず、しっかり付加価値品を購入してくれました。やはり、「価値ある商品は環境変化にも強い」と実感しています。特に、オーラルケアやメディカルケアの付加価値品に対する消費マインド、ポテンシャルは非常に高いということを改めて強く感じました。

 その後は、天候要因や為替、世界的な情勢変化によって、かなり消費マインドが不安定になっているため、市場の回復がやや遅れ気味です。こうした消費の不安定さは、2015年も継続すると考えています。

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