大和証券・広住勝朗氏、インバウンドなど好材料揃う一方で過度な広告宣伝を懸念

週刊粧業 2015年6月29日号 9ページ

カンタンに言うと

大和証券・広住勝朗氏、インバウンドなど好材料揃う一方で過度な広告宣伝を懸念
●全体観

 今年1~3月業績は前年同期の増税前駆け込み需要のハードルがあるため大幅な減益で出てくると予想していたが、各社とも当初予想を下回るケースが少なく、計画並みか、それより上ブレする動きが目立った。

 キーワードはやはり、インバウンドだ。昨秋の免税制度改定で勢いが加速している。「いつまで続くかわからない」「どこかで止まるかもしれない」というリスクはありながらも、やはり今はこの需要をとっていかないといけない。

 一方で、日本人の消費はどうだろうか。足下は春先からの好天の影響で好調だろうが、果たしてどこまで内需が拡大しているのか。少し読みづらいところがある。

 ただ、高付加価値商材が売れているという声はよく耳にする。

 百貨店の化粧品売上げは、インバウンド効果も大きいが4月は49%増だった。シングルステップのセルフ商材よりも、対面式のカウンセリング化粧品の方がいい状況だと推察される。懸念していた値下げ競争やデフレへの再突入も今のところなく、明るい材料が多い。

 今後の不安感は、天候や円高、原材料高、また地政学的リスクだろう。ただ、いずれも「可能性」であって現時点ではどれも顕在化していない。

 このほかでは、広告宣伝合戦が激化し、店頭の棚獲り競争が始まらないか心配だ。どこかがコストをかけて元気になると他社にも影響が広がる。店頭棚からあぶれてしまう企業が出てくる可能性がある。

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