コスメトロジー研究振興財団、第26回表彰・贈呈式を開催

粧業日報 2015年11月25日号 6ページ

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コスメトロジー研究振興財団、第26回表彰・贈呈式を開催
 コーセーが社会貢献活動の一つとして支援を行っている公益財団法人コスメトロジー研究振興財団(小林保清理事長)は11月19日、「第26回表彰・贈呈式」を日本薬学会長井記念ホールにて開催した。

 同財団は、コスメトロジー(化粧品学)に関する調査研究に対する助成を行うことにより、美しく豊かな生活の実現に寄与することを目的に1990年にコーセーの創業者である小林孝三郎氏により設立されて以降、関連分野の第一人者の選考委員による審査を行い、優れた課題を表彰、研究助成を行っている。

 第26回目となる今年度は、全国の主要大学、病院、公的研究機関からの過去3番目に多い112件の応募に対して厳正な審査を行い、特に優れた化粧品関連の研究課題30件の表彰を行った。また、国際交流助成1件、学術集会支援助成1件、計2件の支援も行っている。

 表彰・贈呈式で小林理事長は、「当財団では、コーセーを創業した小林孝三郎と2代目社長である小林禮次郎らが、化粧品業界の永続的な発展を願い、皮膚科学や物理化学などの自然科学に加え、心理や感性、文化にも及ぶ学際的で幅広い研究の集約に努めてきた。研究助成は今回26回目を迎え、応募総数は通算で2100件を超え、助成件数も540件を超え、助成金総額は6億5000万円となった。最近は高齢化、国際化などの社会背景を見据えたテーマや先端的な技術の開発が目立っており、当助成事業がこうした化粧品産業の発展と人間の美しさ、豊かさに貢献できればこれほど嬉しいことはない」と挨拶した。

 選考委員を代表して第一分科会主査の木嶋敬二氏は、「112件の応募課題の中から、独創性や発展性、実用の可能性、コスメトロジーへの波及性といった視点で採点のうえ、コスメトロジーの将来発展に期待できるユニークな課題との視点から選考委員会での慎重な審議を経て候補者を選定した。研究の質的内容も年々高度かつ多岐にわたる中、領域を跨いだ研究も多くなり、選考も難しくなっている。受賞された先生方の研究が立派な成果を得られることを期待する」と述べた。

 表彰・贈呈式後には、早稲田大学理工学術院教授の服部正平氏による記念講演「ヒト常在菌叢と超生命体~微生物が作る体内ミクロコスモス~」が行われた。
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