ポーラ・オルビスHD、独自文化磨き、強固なブランドを構築

粧業日報 2016年7月14日号 1ページ

カンタンに言うと

ポーラ・オルビスHD、独自文化磨き、強固なブランドを構築
社員の「個性」「美意識」の育成で
ブランドの研鑽・強化へ

 ポーラ・オルビスホールディングスは現在、基幹ブランド「ポーラ」「オルビス」を軸に、コンセプト・価格・販売チャネルの異なる9つのブランドを展開している。

 コーポレートコミュニケーション室 広報担当課長の伊藤司氏は、マルチブランド戦略を支える根幹として「社員の『個性』を育成することがブランドの個性を研ぎ澄まし、ブランドを強くする」と語る。

 文化・芸術支援を通じて社員の「個性」と「美意識」を育成し、経営にもアートを取り入れるポーラ・オルビスグループ独自の取り組みについて、伊藤氏に話を聞いた。

 ――社員の「個性」「美意識」の育成を語るうえで、ここで改めてポーラ・オルビスグループの文化・芸術支援の歴史についてお聞かせください。

 伊藤 これまでの文化・芸術支援の歴史を整理すると、主に「ポーラ文化研究所」「ポーラ伝統文化振興財団」「ポーラ美術振興財団」「ポーラ ミュージアム アネックス」(以下、アネックス)の4つが代表的な取り組みに挙げられる。

 1976年の設立で今年40周年を迎える「ポーラ文化研究所」では、化粧にまつわる幅広い研究活動を実施し、その成果を出版物や調査レポート、展覧会などで社会に情報発信を行っている。

 1979年にはポーラが創業50周年を迎えたことを記念し、日本古来の無形伝統文化の保存・承継・振興を図る顕彰事業を中心とした「ポーラ伝統文化振興財団」を設立し、2011年に公益財団法人に認定された。

 そして、1996年には「ポーラ美術振興財団」を設立し、若手芸術家の在外研修をはじめとする助成事業に加え、ポーラ2代目社長の鈴木常司とポーラ・オルビスグループが収集した美術作品を展示・公開する「ポーラ美術館」の運営などを行っている。この財団も2010年に公益財団法人の認定を受けている。

 ポーラ美術館は2002年9月に箱根・千石原に開館し、それと同時期に交通アクセスの良いポーラ銀座ビル内に「アネックス」をオープンした。

 いずれも化粧品メーカーとして外面の美しさだけでなく、お客様が気軽に芸術に触れてもらい、内面の美意識や感性を磨く機会を提供することを目的としている。

 アネックスでは、2015年度の来館者数が年間12万人以上と過去最高を記録し、これまで地道に取り組んできた活動の成果が、徐々に形となって表れてきている。

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