岩瀬コスファ、サンプル品や処方の開発に加え、受託試験で安全性・有効性を評価

週刊粧業 2017年4月17日号 58ページ

カンタンに言うと

岩瀬コスファ、サンプル品や処方の開発に加え、受託試験で安全性・有効性を評価
 化粧品・健康食品の原料商社の岩瀬コスファは、10数年前、化粧品原料商社としてはじめて研究開発部門を立ち上げた。

 松浦洋一営業本部副本部長兼ヘルスケア事業部部長は、「原料メーカーからの要望や市場ニーズに応え、主にサンプル品の開発に取り組んできた」と語る。

 ――研究開発部門ではどのようなことをされているのでしょうか。

 松浦 取り扱う原料のサンプル品を開発し、原料紹介の際に一緒に持って行くことで、具体的なイメージがしやすく、採用につながりやすくなり、本舗メーカーは処方開発時間の短縮が図れている。

 また、食品分野の原料を化粧品原料へ応用するなど、幅広い分野において研究に取り組み、メーカーニーズに応えて市場調査やデータの検証等も実施し、トータルサポートも行っている。

 原料メーカーは原料開発に集中して取り組み、当社が処方開発やサンプル品の提供によるマーケティングを担う方法で、原料メーカーや本舗メーカーから信頼を得てきた。

 研究部門としての機能がある原料商社として評価され、現在では化粧品や健康食品の新原料開発にも取り組んでいる。

 ――社内の連携についてはいかがでしょうか。

 松浦 時代の移り変わりとともに、薬機法等の法規制への対応ニーズが生まれてきた。

 当社は受託試験(ビオックス)事業にも取り組み、非臨床・臨床ともに国内外の複数施設と業務提携をすることにより、化粧品、医薬品、食品、化学物質など世の中に存在する多様な物質について、安全性に関する試験を実施している。

 さらに、有効性を確認する試験についても対応可能であり、研究開発部門と連携して、原料の安全性や有効性の評価を行っている。

 今では医薬部外品の申請やポジティブリストの修正依頼など、原料に関する様々な業務を行っている。

 近年は産学協同で原料の新しいメカニズムの研究等も行い、IFSCCでの技術発表等も行っている。

 CITE Japan2017では、例年同様、3~4回技術発表を行う予定だ。

 ヘルスケアの研究員の増員や大学等の連携で研究開発部門の体制強化を行いつつ、今後も化粧品・ヘルスケアを合わせた内外美容(美と健康)を提案していく。
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