小林製薬、セグメントマーケティングで需要創造

週刊粧業 2018年10月15日号 24ページ

小林製薬、セグメントマーケティングで需要創造
 小林製薬が注力事業の1つに掲げる「漢方事業」では、シニア世代に向けた製品開発が進む。

 中でも、50~60代をターゲットに2010年から展開している足つり改善薬「コムレケア」ブランドでは、シリーズアイテムを追加しながら、地域や時期に合わせたセグメントマーケティング・店頭販促を進めて販売店の売上アップにつながる成功事例を次々と生み出している。

 その「コムレケア」のマーケティングを一任されている高井晋平氏に話を聞いた。

 ――「コムレケア」ブランドの開発経緯についてお聞かせください。

 高井 当社の会長(小林一雅氏)からの足がつりやすくなり何とかできないかという話をきっかけに、調査を進めてみると、年齢に比例して足のつりに悩んでいる人口の割合が高まることがわかり、開発を進めた。

 足のつり・こむらがえりに効く成分で知られる「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」を配合した漢方薬市場は既に形成されていたが、足のつりを飲んで治せるということがあまり認知されていなかった。

 当社の強みであるわかりやすいネーミングや広告宣伝でその気づきを与えることで、潜在ニーズを引き出し、市場活性化に貢献できると考え、内服薬「コムレケア」を発売した。

 発売から約8年になるが、市場シェア57%(2016年)のブランドに成長している。

 一方で、ターゲット世代のブランド認知率はまだ40%程度にとどまり、ブランド認知拡大に向けた取り組みが必要になっている。

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