花王とコーセー、サステナビリティ領域で協働を開始

粧業日報 2022年2月22日号 3ページ

花王とコーセー、サステナビリティ領域で協働を開始
 花王とコーセーは、化粧品事業のサステナビリティ領域にて包括的に協働していく取り組みの第1弾として、花王が推進する「化粧品プラスチックボトルの水平リサイクル」と、コーセーが協力してきた「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」における協働を開始する。

 今後は、それぞれ進めてきた取り組みを両社で実施し、互いの知見を活かしながら協働で推進、発展させていく。

 花王とコーセーのサステナビリティ領域における協働については、活動テーマに「環境保護・循環社会の実現に貢献する取り組み」「社会課題の解決に貢献する取り組み」を掲げ、両社によるプロジェクトチームのもとで検討を進めている。

 花王では、2021年6月より「TWANY」のボトル容器に日本環境設計グループが製造するケミカルリサイクルPET素材の採用を開始し、今年2月からは「est」「LISSAGE」「DEW」などの新商品にも、順次、導入していくことを決めている。また、今年2~7月末まで、「TWANY」を取り扱う関東エリアのイオン直営店舗、イオンモール内に展開する「カラースタジオ」にて、使用済み化粧品プラスチックボトルを回収し、日本環境設計グループの保有するケミカルリサイクル技術により、プラスチック容器の水平リサイクルに向けて実証実験に取り組んでいる。

 今後は、使用済み化粧品プラスチックボトルを回収し、化粧品ボトルへ再生する「ボトルからボトルへ」の水平リサイクル実現に向け、コーセーとも協力しながら推進していく。そして、両社の知見を持ち寄り、花王とコーセーによる協働スキーム構築を加速させていく。



 コーセーでは、モーンガータ社の使われなくなった化粧品から絵具などの色材を製造・販売する事業に賛同し、研究所における品質追求・品質管理の過程で最終的に商品とならない化粧品を提供するなど、役目を終えた化粧品を再生利用し、新たな付加価値を持たせるアップサイクルを進めてきた。

 今後は、花王においても研究所における品質追求・品質管理の過程で、最終的に商品にならなかった化粧品を提供し、アップサイクルの取り組みを拡大することを通じて、地球環境を守る活動を推進していく。
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