ミリオナ化粧品、雪解け水の活用を本格化

週刊粧業 2023年8月28日号 8ページ

カンタンに言うと

  • 機能性素材の開発に注力
ミリオナ化粧品、雪解け水の活用を本格化
 ミリオナ化粧品では、北海道の雪解け水の活用や機能性素材の開発に注力している。阪本雅哉代表取締役に話を伺った。

 ――北海道の雪解け水工場の取り組みが注目を集めています。

 阪本 現在、雪解け水の精製工場の建設を進めており、現段階では、来年1月頃の完成を見込んでいる。さらに、今夏から秋頃にかけて、並行して化粧品の製造工場の建設をスタートさせ、こちらは来年の夏頃の完成を予定している。

 化粧水や美容液、クレンジング、ボディソープやシャンプーなどに対応できる製造設備を整えていく。

 なお、雪解け水に関しては、化粧品だけでなく、ウナギ養殖や農業への活用を予定しているほか、かき氷に使用する話も出ている。

 ――海外展開についてはいかがでしょうか。

 阪本 海外展開強化に向けた人材採用や教育を進めており、海外拠点としてはベトナムを検討している。

 また、在籍時に海外案件を担当していた元社員が外部エージェントとなり、中国や台湾、ベトナムなど、新たな海外案件を獲得している。

 海外案件に対応できる体制が整っていることから、法規制などが壁になりやすい中国輸出に関しても、同業他社と比較した際の強みになりつつあるように思う。

 ――今後についてお聞かせください。

 阪本 生産キャパシティの拡大が進み、ハード面は充実しているが、それらをフル稼働させるためにはソフト面の強化が必要であり、人材の確保や教育はこれからの大きなテーマの一つといえるだろう。

 なお、昨年9月にはゼリーラインの稼働がスタートしており、コラーゲンやヒアルロン酸、プラセンタなどの美容関連のほか、ダイエット、睡眠や認知機能など、幅広いニーズがある。試行錯誤しながら、処方開発をはじめとした技術の蓄積を行っていく。

 台湾の提携企業とともに開発したエステル化したアゼライン酸に関しては、高濃度配合しても刺激性がほとんどなく、体感性が高いことから、引き合いを集めている。今後も機能性素材の開発を促進していく方針だ。
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