東洋新薬、高機能商品の開発を強化

週刊粧業 2023年8月28日号 8ページ

カンタンに言うと

  • 専門性高めた対応めざす
東洋新薬、高機能商品の開発を強化
 化粧品と健康食品のODM・OEMを「ODEM」として展開している東洋新薬は、2023年上半期の業績が堅調に推移した。下半期以降に向けては、高機能商品の開発を強化していく方針だ。

 「コロナ禍では、おうち美容というニーズが生まれたことで、当社では中価格帯のスキンケア商品が好調だったが、新型コロナの5類移行などをきっかけに外出機会が増加していくにつれて、メークアイテムなどに需要が移り、スキンケアアイテムの需要はトーンダウンしていった印象がある。そうした面をカバーするためにも、従来以上に機能性の高い商品を開発し、少しでも他社との差別化を図っていきたい」(同社)

 現在は既存の医薬部外品を組み合わせた商品開発に取り組んでいる。シワ改善効果のあるファンデーションや、シミ・シワのケアが可能な日やけ止めなど、東洋新薬の強みである医薬部外品を組み合わせた商品開発に注力する。

 「これまで当社にはなかったようなカテゴリーの開発を進めることで新しいお客様との出会いにつなげていきたい。また、他社との差別化においては効果感のある商品をいかに開発するかが重要だと考えており、エビデンスに基づいた商品開発を行っていく」(同社)

 顧客対応力の強化に向けては、高機能商品の提案強化を図るために、処方開発や企画を専門とする社員と顧客の対話を増やし、密接な関係を築いていく。

 顧客との関係構築においては、2022年に東京支店内に開設した「クイックラボ渋谷」が大きな役割を果たしている。

 同施設は、顧客企業が多く所在している東京エリアにおいて、リアルで肌診断やさまざまな試作が可能な環境として、顧客との密接な関係構築につながっている。

 開発機能に関しても、佐賀県に構える本社と同等の設備が備わっており、試作したものをラボ内で顧客にすぐに試してもらい、開発検討することが可能だ。最新機器による成分検査や肌診断もその場で行っており、従来以上にスピーディーな商品開発を実現している点も引き合いを集める要因となっている。

 「情報感度が高く豊富な知識を有するお客様と接する機会が増えてきていることもあり、専門性を高めた対応を意識していく。クイックラボ渋谷を用いた関係構築で、お客様の信頼を獲得していきたい」(同社)
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