マーナーコスメチックス、フェムケアやヴィーガンなど新領域の開拓に意欲

週刊粧業 2023年8月28日号 7ページ

マーナーコスメチックス、フェムケアやヴィーガンなど新領域の開拓に意欲
 マーナーコスメチックスは、エコサート・コスモス認証およびハラル認証の取得工場「くりこま高原藤沢工場」(岩手県)を主力工場に、化粧品・医薬部外品OEM事業を展開している。

 井田勝康社長は、藤沢工場の特徴を活かせる領域として今回、「観光業」「フェムケア」「ヴィーガン」の3つをキーワードに挙げている。

 ――国内はインバウンド需要の回復が見られ始めました。2023年8月期を振り返っていかがですか。

 井田 新規顧客の獲得や新規案件の増加により、売上高は対前年でプラス成長を見込んでいる。新しい開発提案ではボタニカルサンスクリーンなどの引き合いが増えている。

 一方、電気代の高騰などによる製造原価の上昇分をカバーしきれていない。各生産拠点で、国や地方自治体の補助金・助成金の活用も進めながらコストダウン化を図っている。

 コロナが落ち着いてインバウンド需要の回復が見られ、観光業は今後もしばらく日本の成長産業であり続ける。海外の消費者も意識しながら、品質だけでなく、成分訴求の企画やテクスチャー・剤型の面白さなどで勝負できるような開発を進めていきたい。

 ――その他、注目しているカテゴリーはありますか。

 井田 フェムケア市場は成長性があり、肌へのやさしさが求められる製品の傾向からも当社の強みを生かせる分野と捉え、開発を強化している。まだ依頼はそれほど多くなく、案件も小さいが、小売店もフェムケア製品の定番売場を作りはじめている。まだ大ヒットした商品がないからこそ、開発ニーズが高まってくるだろう。

 また、工場のエコサート・コスモス認証取得を生かして、ヴィーガン認証の基準を満たした処方の開発を進めている。

 現在は、欧州を中心とした海外の顧客向けに、ヴィーガン対応コスメを開発し、要望があればヴィーガン認証取得のサポートも行っている。

 隣の韓国でもヴィーガンコスメの人気は高く、日本でも食から徐々に広がってきている。化粧品も韓国コスメを入口にヴィーガン市場が形成される可能性は高い。先行する輸入品に対し、「国産ヴィーガン」への対応を進めていく。
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