ケイズ、新規顧客からの受注が多い小ロットへの対応を強化

週刊粧業 2023年8月28日号 7ページ

ケイズ、新規顧客からの受注が多い小ロットへの対応を強化
 化粧品容器の卸販売や化粧品の研究開発・製造を手がけるケイズでは、新規顧客からの受注が多い小ロットへの対応を強化すべく、4月からスタートした今期(2024年3月期)より金沢本社の営業部・開発部・営業企画部を統合し、「企画部」を新たに発足した。

 今回の特集テーマ「国内回帰で問われる顧客対応力」について、角嶋一幸社長に話を伺った。

 ――顧客対応力の向上について、貴社では現在どのような取り組みを進めていますか。

 角嶋 インターネットやSNSの普及で、簡単にオリジナルコスメが販売できる世の中となり、当社でもホームページからの問い合わせやインスタグラム公式アカウントに寄せられるDMをきっかけに新たなお客様との出会いが生まれている。

 そうしたお客様の多くは、リスクを持たずにビジネスをスタートできるよう、小ロットで注文されるケースがほとんどだ。そのため、今期より発足した企画部では、10個でも100個でも利益を生み出せる体制の構築に取り組んでいる。小ロットで対応するにはどうすれば良いか、生産だけでなく様々な部門で知恵を出し合うようになり、そうして生まれた工夫が会社の底力となる。

 こうした小ロット対応の強化は、地域貢献への取り組みを進めていくうえでも重要なテーマだ。有難いことに金沢で長年化粧品づくりを行ってきたケイズは地元でも認知されるようになり、化粧品を新たに作りたいという地元のお客様からの受注や引き合いが増えている。さらに、石川県内の高校や大学、美容学校とのコラボイベントなどにも地域貢献の取り組みが波及している。

 ――今後の取り組みについてお聞かせください。

 角嶋 小ロット対応を強化していくうえで最も重要なポイントは、容器や外箱といった資材の調達と加飾・印刷だ。

 海外容器を得意とするケイズでは現在、10個や100個からの依頼に対応できる取引先との連携を進めており、今年から開始した小ロットに特化した処方と容器のパッケージメニュー提案に今後も注力していく。

 小ロットを希望されるお客様に対し、膨大な種類の処方や容器を1から紹介するより、ある程度パッケージ化されたものの中からテーマに沿った容器や処方を選択できる提案が、顧客対応力の向上へとつながってくる。
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