エア・ウォーター・リアライズ、グループ企業統合しシナジー創出本格化

週刊粧業 2023年8月28日号 6ページ

エア・ウォーター・リアライズ、グループ企業統合しシナジー創出本格化
 産業ガス大手のエア・ウォーターグループで、化粧品ODM/OEMとエアゾール製造を行うエア・ウォーター・リアライズは、化粧品の受注好調により、生産ラインを増設し生産能力増強を図る。

 また、同社は10月1日付で、注射針の製造・販売を行うミサワ医科工業と合併し、ヘルスケア領域の事業拡大を進める。

 新井喜久社長に話を聞いた。

 ――今上期(2023年4~9月)の状況はいかがですか。

 新井 化粧品ODM/OEM事業の売上高は前年同期比2ケタの伸び率で好調に推移している。主力のUVケア製品の受注回復に加え、基礎化粧品を中心に新規顧客との取引が増えている。

 また、シャンプー&トリートメントなど新しいカテゴリー製品の受注獲得もプラス材料となった。日々の営業活動や展示会への出展などを通して、ファブレス企業向けに取り組んできたODM提案が成果を上げている。

 化粧品工場(茨城第二工場)がフル生産に近い状況にあるため、生産ラインを増設する。まずはボトル製品のラインを年内に増設し、パウチ製品のラインの導入計画も進める。

 ――今秋はグループのミサワ医科工業と合併されます。

 新井 ミサワ医科工業とはこれまでも、ヘルスケア領域の事業拡大を目的に、グループ内ユニットとしてシナジーの創出を図ってきた。合併後は、生産部門や管理部門の統合を進め、生産性向上や効率化を図りながら、お互いの強みを活かした取り組みをさらに推進していく。

 例えば、ミサワ医科工業は、医療用や歯科用、美容用などの注射針を年間約20億本製造し、世界80カ国に供給している。その海外ネットワークを活かして海外事業も強化していく。

 移転する新本社(東京都中央区京橋)には、ラボも開設する。提案処方の改良など顧客の要望にフレキシブルに対応するサテライトラボに位置づけ、顧客対応力の強化につなげていく。
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