ナリス、豆乳発酵液が細胞の核ラミナを正常化させることを発見

訪販ジャーナル 2023年9月25日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 加齢によって低下する肌細胞の機能を回復する効果を見出す
ナリス、豆乳発酵液が細胞の核ラミナを正常化させることを発見
 ナリス化粧品は、加齢による肌の変化の研究を行う中で、細胞核の形態を保持する核ラミナの繊維異常を改善する成分として豆乳発酵液を発見した。

 「核ラミナ」は、細胞の中心にある細胞核を包む核膜の内側に張り巡らされているメッシュ構造で、正常な細胞核や核ラミナはともに球形をしているが、加齢や紫外線の影響によって歪んでしまうことがわかっている。また、この歪みは核ラミナの繊維が異常繊維に置き換わることにより、発生することが知られている。

 肌の一番奥にあり、肌細胞を生み出す基底細胞が、正常な核ラミナを持っている場合、生み出す肌細胞が成熟した細胞に育ち、健康な表皮につながるが、基底細胞が歪んで異常な形状の核ラミナを持っている場合、生み出す肌細胞の機能異常から、表皮の保湿性・バリア機能の低下につながり、肌のくすみやごわつきを引き起こすことが考えられる。

 そこで今回の研究は、加齢による肌の変化の根幹に影響する細胞の核ラミナに着目して行うこととなった。

 同社では複数の成分の研究を行う中で、豆乳発酵液(発酵させた豆乳)に、核ラミナの異常繊維を減少させ、併せて核ラミナの形態を正常化させる効果があることを見出した。

 核ラミナの歪みを予防することにとどまらず、歪んだ核ラミナの形態を正常化するということは、進んでしまった時計を巻き戻すことに等しく、一歩進んだ研究であるといえる。

 核ラミナの異常による、健康な肌の基本である保湿性・バリア機能の低下は、「全ての肌トラブルの原因と言っても過言ではなく、今回の研究は特に高齢者にとっても肌を改善することができる未来を描ける研究だ」(同社)という。
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