マツモト交商、天然由来等、幅広い原料を提案

週刊粧業 2024年1月1日号 86ページ

カンタンに言うと

  • 海外ネットを活用し市場を開拓
マツモト交商、天然由来等、幅広い原料を提案
 マツモト交商(松本俊亮社長)は時流や得意先のニーズに合わせて、化粧品原料を提案している。コロナ禍で市場が低迷したが、サステナビリティや天然由来の原料をはじめ幅広いラインアップを提案することで、早期の回復を遂げた。

 松本社長は「国内、海外ともエビデンスが重視される中、最終製品で高い効果を実現できる原料を提案する」と語る。

 ――コロナ後の化粧品原料市場の動きについてお聞かせください。

 松本 メークアップ、サンケアを中心に順調に回復している。一方、化粧品原料市場は日本で製造されている化粧品の相当量が中国に輸出されているため、この部分が鈍化することで幾分、マイナスの影響が現れている。

 当社は21年度にコロナ禍前の業績を超え、23年度についても増収増益を達成できると思う。増収の大きな要因として、われわれが海外から輸入している原料が多くのお客さまに評価されている。

 ――どのような原料が支持されているのですか。

 松本 サステナブルな原料や安全を配慮した原料が一層の引き合いをいただいている。これは5年、10年というスパンで続く大きなトレンドだと思うので、こうした原料に力を入れていく。

 当社は石化由来から天然由来への移行に合わせて、原料を提案しているが、天然由来の原料では石化由来と同等のパフォーマンスを発揮できないものが多くある。

 天然由来に移行するまでのつなぎで、天然と石化をハイブリッドした仕様の原料を提案している。そのひとつで、GeoFuseを開発した。

 ――海外事業に力を入れられています。概況をお聞かせください。

 松本 中国、ASEANを中心に化粧品の成長が期待できる市場に集中的に投資している。

 2022年9月、インドネシアに現地法人を設立し、中国は上海の現地法人を移転拡大するとともに、広州に営業所を開設した。さらに2023年2月、ベトナムの合弁会社を完全子会社化した。

 こうしたネットワークを活用して様々な情報を得て、新興市場のニーズに対応した的確な提案を行っている。
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