天真堂、プロテインと育毛剤のOEMが好調

週刊粧業 2024年1月1日号 82ページ

カンタンに言うと

  • 今期は独自の新原料など成果示す1年に
天真堂、プロテインと育毛剤のOEMが好調
 化粧品・健康食品のOEM/ODM事業を展開する天真堂は前期(2023年12月期)、プロテインや育毛剤のOEMが好調に推移した。

 企業間での共同研究を推進してきた同社は今期、独自原料や特許技術を活用したOEM製品を提供し、事業のさらなる成長を目指す。

 酒井裕一郎社長に、前期の振り返りと今期の抱負を聞いた。

 ――前期を改めて振り返っていただけますか。

 酒井 プロテインが非常に好調で、今夏にリブランディングしてラインナップを拡充した自社商品「エクサスリム」シリーズのスーププロテインの売上が前年比で約7倍と大きく伸長した。

 OEMでは、1~10月までに50件近い新規依頼を獲得しており、中でも塩味や旨味の調整が難しい「スープタイプ」への引き合いが多かった。

 OEMではこのほか、外出機会の増加によって改めて「育毛剤」の需要が高まっており、この1年で15品以上を新たに商品化した。

 ――前期から実施した新たな施策についてお聞かせください。

 酒井 業務オペレーションの改善に向けて、「SFA(セールス・フォース・オートメーション)」のシステムを新たに導入し、10月より運用をスタートした。

 どの担当者がどのような案件を抱えていて、それがどのようなフェーズで進行しているのかを業務毎で細分化し、お客様やSKUごとで案件が可視化された。

 これにより、営業だけでなく研究など全ての社員が各案件の進捗状況を一元的に把握でき、非常にマネジメントレベルが向上した。

 営業・企画が円滑に進められる秀でた従業員の案件対応や仕事の抱え方を社内で共有することが目的であり、社員同士がその情報を共有することで全体的な業務オペレーションの改善を目指している。

 新たな施策ではこのほか、社内用のコミュニケーションツールとしてクローズドのSNSも導入しており、部署の垣根を越えた社員同士の交流が活性化された。

 ――今期はどのような取り組みを推進していきますか。

 酒井 事業としてもう一段上を目指すことを考えた時に、自分たちなりの独自の強みがないとその先には行けないと思っている。

 前期はその準備に向けた一年であり、独自の化粧品原料や技術を活用した製品の開発に向けて、企業間での共同研究を積極的に進めてきた。

 そして今期は、取り組みの成果としてヘアケアやスキンケア、オーラルケア全般で活用できる新たな独自原料や、特許技術を用いたこれまでにないコンセプトの製品を提供して事業拡大を目指す。
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