RAPHAS JAPAN、「マイクロニードルパッチ」の効能効果を追求したプロ用スキンケアメニューを提案

週刊粧業 2024年1月1日号 76ページ

カンタンに言うと

  • 独自開発のケミカルピーリング剤と美容液の併用でパッチの効果を向上
  • 今後はパッチの用途を体へと拡大、日本でのOTC医薬品製造めざす
RAPHAS JAPAN、「マイクロニードルパッチ」の効能効果を追求したプロ用スキンケアメニューを提案
 RAPHAS JAPAN(ラパスジャパン)は、ドラッグデリバリーシステム(DDS)の一種で、医薬品・医療機器で活用されている「溶解性マイクロニードル」を用いて、肌が必要とする成分をダイレクトに届ける浸透力と安定性に優れたマイクロニードルパッチ化粧品の製造・販売事業を展開している。

 今展示会では、効能効果を追求したプロ用マイクロニードルパッチに加え、マイクロニードルパッチの効果を最大限発揮するため、前後で使用するケミカルピーリング剤と美容液を併せたプロ用スキンケアメニューを新たに提案する。

 今展示会の主な見どころについて、権有利(グォン・ユリ)社長に話を伺った。



独自開発のケミカルピーリング剤と
美容液の併用でパッチの効果を向上

 ――出展の狙いと主な見どころについてお聞かせください。

  「溶解性マイクロニードル」を用いた化粧品OEM・ODM事業を展開する当社では現在、エステサロンや美容クリニックといったプレミアム市場での新たな取引先を開拓するため、美容成分を高含有し、さらに針の長さを深く設計するなど、効能効果を追求したプロ用マイクロニードルパッチの製品開発を進めており、今展示会で最新の成果を紹介する。

 主な見どころとして、化粧品のOEM・ODM事業ではこれまでマイクロニードルパッチのみ展開してきたが、マイクロニードルパッチの効果を最大限発揮するため、その前後で使用するケミカルピーリング剤と美容液を当社で新たに開発した。

 今展示会では、プロ用マイクロニードルパッチに加えてこうした周辺商品も併せて紹介し、効果効能を追求されるエステサロンや美容クリニック向けのスキンケアメニューとして提案していく。

 エステサロンや美容クリニックで施術されるケミカルピーリングは一般的に、洗顔やクレンジングで除去しきれない古い角質や毛穴の汚れを取り除くため、タンパク質を分解する強力な酸を用いて角質を削るが、その副作用として皮膚への刺激が起こってしまう。

 それに対し、今回開発したケミカルピーリング剤は肌のタンパク質を損なわず、低刺激ながらしっかりと角質の汚れを取り除き、その後に使用するマイクロニードルの効果を高めることに特化したアイテムとなっている。

 ――今回のスキンケアメニューを考案されたきっかけは何でしょうか。

  当社ではマイクロニードルが人によって効果に個人差がある点に着目し、原因を調査した。その結果、古い角質や毛穴汚れを落として皮膚表面をキレイに整っている人ほど、肌が栄養分を吸収しやすい状態になっていることがわかった。

 また、調査では普段からケアを全くせず、角質に汚れが溜まり肌内部が乾燥した状態の人と、普段から肌にうるおいを与え、角質がキレイな状態の人でそれぞれマイクロニードルパッチを使用してもらった。一見すると、栄養分の不足している前者の方が効果的なイメージだが、実際には日頃からキレイに肌を整えている人の方がマイクロニードルに含まれる美容成分の効果がより発揮される結果となった。

 これらの知見をもとに、スキンケア効果を追求されるエステサロン・美容クリニックなどのプロ用において、まずはケミカルピーリング剤で汚れをしっかり取り除き、その次にマイクロニードルパッチで悩みが顕在化している部分にしっかりと栄養分を届けた後、最後に美容液を使用して顔全体のスキンケアが完了するといった、マイクロニードルパッチを軸とする新たなメニューを考案するに至った。



今後はパッチの用途を体へと拡大、
日本でのOTC医薬品製造めざす

 ――このほかにも、ブースではどのような点が見どころになりますか。

  当社のマイクロニードルパッチは、有効成分を金型に流し込んで熱などで固める従来の製法と異なり、金型が不要で熱処理による変形・変質がなく、構造体の強度が保たれて安定的に製造できる製法特許技術「DEN方式」により、熱やUVに弱い有効成分の配合が可能だ。

 DEN方式では、一般的なマイクロニードルパッチと比較してニードルの長さや形状、配合成分まで様々なバリエーションの製品が開発できるため、こうした点をアピールしていきたい。

 ――最後に、今後の抱負をお聞かせください。

  我々が得意とするマイクロニードルパッチに関しては、顔だけでなく体全体にも使える製品の開発を進めていく。

 マイクロニードルパッチ以外の化粧品については、闇雲にアイテムを拡充するのではなく、「マイクロニードルパッチを使いやすくするための製品しか作らない」というポリシーで、製品づくりに取り組んでいく方針だ。

 昨年9月には、韓国にある医薬品工場で製造したマイクロニードルパッチを日本で輸入販売するため、第二種医薬品製造販売業許可を取得した。これにより、OTC医薬品に関して製造以外の企画開発から輸入販売まで一連の流れで対応できる体制が整った。

 今後の目標として、まずは第二種医薬品製造販売業許可の取得を機に、OTC医薬品に関する情報をしっかりと蓄積していき、将来的には日本の静岡工場でOTC医薬品の開発・製造を目指す。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > RAPHAS JAPAN、「マイクロニードルパッチ」の効能効果を追求したプロ用スキンケアメニューを提案

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop