日本衛生材料工業連合会 澤田道隆会長、資源循環と脱炭素をテーマにさらなる環境政策の推進を

週刊粧業 2024年1月1日号 18ページ

日本衛生材料工業連合会 澤田道隆会長、資源循環と脱炭素をテーマにさらなる環境政策の推進を
 ようやくコロナから解放され活動を本格化した2023年でしたが、私たちを取り巻く環境は複雑な国際情勢も相まって、原料高、燃料高、円安など私達には依然として課題が立ちはだかり、様々な努力を続けた1 年でございました。一日も早い平穏な社会環境となることを願うばかりです。

 さて、2023年は、引き続き警戒を続ける感染リスク環境への対応として全国マスク工業会、全国衛生材料工業会、日本清浄紙綿類工業会などを中心に感染対策衛生用品の安定供給、品質向上に努めてまいりました。

 また、11月には友好関係にある中国造紙協会と約160人の日中両国の幹部が一堂に会した第5回日中衛生用品企業交流会を成功裡に開催し意見交換することができました。コロナで延期された4年ぶりの開催では、大変有意義な討議ができたことを報告させて頂きます。

 さて世界に目を転じますと、COP28で討議された環境課題には目を離せない状況であります。昨年のご挨拶でも当会が取り組むべき重点テーマとして「環境政策の推進」と申し上げましたが、資源循環と脱炭素は更なる重要テーマとなっています。

 2024年の当連合会の重点は、コンプライアンスが根付いた事業活動の実現と推進を基本として、「環境」と「標準化」。環境には、資源循環としてリサイクル、代替材料にむけた取り組み、脱炭素には、ものつくり全体を考慮した中長期視点での取組みなど環境負荷低減への検討と活動を進めてまいります。

 また衛生材料、衛生用品の品質向上に欠かせないのは「標準化」です。紙おむつ、マスクウエットテイシュ、そしてフェムテック分野として生理処理用品、など日本発のグローバル品質向上にむけた「標準化」の推進に関係官庁の皆様、関係機関、諸団体の皆様と連携した活動で取り組んで参ります。

 今年は、辰年。力強さを表す「龍」にあやかり、龍のごとく、困難を乗り越え、大きな成功を収める一年、繁栄と成長となる一年になりますよう、心よりお祈りし、皆様のますますのご発展をお祈りして新年のご挨拶とさせていただきます。
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