日本歯磨工業会 濱逸夫会長、活力と創造性に富んだ活動でオーラルケアの重要性を浸透させる

週刊粧業 2024年1月1日号 18ページ

日本歯磨工業会 濱逸夫会長、活力と創造性に富んだ活動でオーラルケアの重要性を浸透させる
 2023年はマスク着用の義務化解除や新型コロナウイルス感染症の5類への移行が施行され、パンデミックによる経済的影響も緩和され、消費者の購買意欲にも変化が見えてきました。

 しかしながら、原材料高や円安が市場環境に与える影響も大きく、企業業績や市場の需給バランスへの影響も引き続き懸念されます。

 昨年、当工業会でまとめた出荷統計によると、2022年の歯磨剤出荷金額は、対前年16.5億円増の1569億円となり、2007年から16年連続で前年を上回りました。数量では2020年、重量では2021年をピークに減少傾向にありますが、高価格化の進展もさらに進み、金額では継続して上昇基調にあります。しかしながら、2023年上期については、円安・物価高騰の家計への影響を受け、数量、重量、金額の全てにおいて前年を下回る状況となりました。

 今後も我々を取り巻く環境は日々刻々変化しますが、当工業会は、常に国民の皆様の健康づくりにつながる生活者の行動変容に貢献し続けていくことが、社会的使命であると捉えています。

 また、昨年度は政府が「国民皆歯科健診」に向けた取り組みの推進を掲げましたが、健康寿命を延伸し、健康格差を縮小することは、健康長寿社会を実現するための国の課題でもあり、乳幼児期から高齢期までのすべてのライフステージにおける口腔衛生の普及に努め、日常生活の中により良い習慣として浸透させていくことが、全身疾患の予防につながり、国民の健康増進・健康寿命の延伸に貢献するものと考えております。

 今後も、関係行政、関係団体、賛助会員の皆様と連携し、歯と口の健康に関する正しい知識を国民の皆様に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図ってまいります。

 当工業会では、「歯と口の健康を通じて、人々の快適な生活の実現と健康寿命の延伸に貢献する」ことを使命と定め、5つのビジョンの実現に向け活動しています。

 また、当工業会の諸活動が上位の目的や使命・ビジョンの実現に寄与できているかどうかを検証し、一層意味のあるものへと活性化するために、ビジョン達成に向けた「正しい効果的な口腔セルフケアの実践」「環境への配慮」「世界の口腔衛生への貢献」といった重要目標達成指標(KGI)ならびに活動指標(KPI)を設定し、日々の活動を推進しております。

 今後も引き続き、オーラルケアの重要性を浸透させ、市場の安定的な成長と活性化を目指し、活力と創造性に富んだ活動の展開に努めるとともに、本指標の実現を通じ、工業会活動をより一層活性化してまいります。
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