「フランスでは、フレグランスは文化そのもの。日本にも、商品だけでなく、背景にある伝統や文化ごと紹介したい」
フレグランスの企画提案、OEMなどの事業を展開するネオネクリエーションの竹内社長は、香料業界に携わって30年あまり経つ。「ビッグ6」と称される大手香料メーカーに勤務していた当時、同僚のフランス人パフューマーに起業を持ちかけられ、独立した。
「ビッグ6」各社の売上げの95%は主要メーカー40社が占めており、残り5%は2000~3000社で構成されている。しかも、5%の企業は「ビッグ6」でも十分にカバーし切れていなかった。
そこで、この5%の企業をカバーしていけばビジネスとして成功すると考え、2004年にネオネクリエーションを創業した。現在、フランスの大手容器サプライヤーのコベルプラ社や食品香料老舗のルネ・ローラン社、香料開発技術に長けたフレグランスコンタクト社の販売代理店として、日本市場に「本場の質」を提供している。
「フレグランスはフランスで発祥した。化粧品は夢を与える産業なので、フランスの伝統と文化を組み込んだ商品を提供することが、すなわち消費者に夢を与えるのではないか」
香料や容器にこだわって商品を提供する同社が、フレグランスの企画提案をするうえで最も重視している点は、「100年先も生き続ける香りをつくること」だ。
そのためには商品の品質に加え「ぶれないコンセプト」と「洗練されたデザイン」が必要と話す。フランスの文化であるフレグランスを、日本人にその伝統ごと伝え、フランス人には日本人好みの香りを伝える。この考えを基本に、長く愛される商品をデザインしている。
「広告モデル負けしない存在感のある商品をつくり、日本にフレグランスを定着させる」
企業規模はコンパクトながら、フレグランスにかける熱意はトップレベルだ。
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この記事は週刊粧業 掲載
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