サティス製薬・山崎智士社長、3つのカード駆使し急成長

週刊粧業 2009年10月19日号 14ページ

サティス製薬・山崎智士社長、3つのカード駆使し急成長

 昨年から今年にかけて、「イオンレイクタウン」と「ららぽーと新三郷」という大規模商業施設のオープンで話題をさらった埼玉県越谷市と三郷市。実はその間に位置する吉川市に、OEMメーカーとして急成長を遂げている会社がある――。サティス製薬。OEMメーカーでありながら、製剤や処方、オリジナル素材の研究・開発力や評価技術という強みを活かす。創業者の山崎智士社長にインタビューした。

師匠との決別で奮起し創業を決意
ヒット商品の開発で事業を軌道に乗せる

 ――創業の理由は。

 山崎 前職の化粧品製造会社で出会った社長のもとで多く学ばせてもらい、まさに「師匠」といえる存在で、人としても尊敬していた。オーナーは別にいたが、徐々に社長とオーナーの間に経営方針の相違が生まれ、新会社設立の計画が立ち上がる。私も社長に誘われ、会社を辞めて新会社の設立準備に奔走する事になった。しかし、設立メンバーの1人だった元上司から、新会社設立に関連した社長の幾多の法律に反する不当な行為の数々を聞かされた。

 社長に対する不信が募るなか、気付けば社長は私以外のパートナーと新会社をスタートさせていた。愕然としたが、次の瞬間、私は覚醒する。私には女房と1歳(当時)になる長男の生活がかかっている。一家の長として落ち込んではいられないし、男として社長を見返したい。この両方を達成するため、社長のいる「化粧品製造」という土俵で、同じ経営者として正々堂々と相撲をとると決意した。

 1997年、1人で開発会社としてスタートし、資金も人脈もない中、家にも帰らず会社に寝袋を持ってきて、がむしゃらに働いた。その中で開発した「低刺激性皮膚洗浄剤」がヒット商品になり、その後、徐々に各方面から開発のご相談をいただくようになって事業が軌道に乗り始めた。

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