東洋新薬、機能性表示食品で質の高いエビデンス取得が強み

週刊粧業 2016年1月1日号 82ページ

カンタンに言うと

東洋新薬、機能性表示食品で質の高いエビデンス取得が強み
 化粧品・健康食品のODMを展開している東洋新薬は、特定保健用食品において許可取得数トップの強みを活かして、機能性表示食品の開発に取り組んでいる。現在、同社だけでヘルスクレーム(健康強調表示)を14品取得しており、その数は2015年12月現在でトップを誇る。

 同社がいち早く制度に反応できたのも、長年にわたりトクホ研究を行ってきたことや、アメリカの先行事例を調査し、日本での制度開始時にすぐに対応できるよう体制を整えてきたことが大きい。

 特に、化粧品や健康食品でエビデンスや安全性を重視して製品を開発していることから、機能性表示食品においてもエビデンスの信頼性や質を重視しており、将来にわたって差し戻されることがないエビデンスを取得し、機能の裏付けとしている。

 中でも美容関連製品では、一丸ファルコスが展開している米由来グルコシルセラミドを配合した「メディスキン」を開発し、肌の保湿力(バリア機能)を高める製品として提案していく。

 同原料の機能性表示食品のODMに関しては、東洋新薬と一丸ファルコスが共同で事業展開する。このほか、葛の花エキス配合を配合して中性脂肪を減らす「メディスリム」や、青汁の素材であるサーデンペプチドを配合して血圧を抑える「メディナチュラル」も展開している。

 これらは申請すれば剤型を変更して販売することも可能だ。同時に、顧客が持っている商品を、同社がアレンジしてエビデンスを取得し、機能性表示食品にグレードアップすることもできるという。

 「トクホでできなかったヘルスクレームが可能になり、QOLの向上につながる提案の幅が広がった。一方で、厚労省から認可を受けるトクホの方が信頼性や価値が高いと考えている顧客もおり、どちらも対応できる強みを活かして、最適な提案ができるよう顧客の選択肢を増やしていきたい」(高垣欣也専務取締役)

 あえて機能性表示対応をする必要のない商品に対してはストーリー性を付与するなど販売サポートも行っていく。
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