化粧品メーカー、熊本地震で業務停止相次ぐ、義援金・物資支援に広がりも

週刊粧業 2016年4月25日号 1ページ

カンタンに言うと

化粧品メーカー、熊本地震で業務停止相次ぐ、義援金・物資支援に広がりも
 熊本・大分両県を中心に続く地震の影響を受け、現地に拠点を構える化粧品メーカー各社も操業停止や発送業務の休止などに見舞われている。一方、支援する側の動きも広がっており、各社が物資支援や義援金の拠出を表明している。21日現在の主な動きをまとめた。

益城町の再春館製薬所
一時営業停止も再開に向け始動

 21日現在、最大震度7を記録した熊本県益城町に本社と工場を置く再春館製薬所は、生産ラインの一部が破損したなどしたことから操業を休止。現在も全商品においてフリーダイヤルの営業や商品の発送業務を停止している。(4月22日 金曜日より順次発送手続き開始、4月25日 月曜日よりフリーダイヤル開店

 また、阪急うめだ本店と博多阪急では営業を続けているが、商品在庫を置いていない状況だという。

 一方、敷地内にある約150台分の駐車場を住民の避難場所として開放しており、飲料水やおにぎりなどの提供も行っているという。

 同社のフェイスブック上には、顧客からの応援や激励の言葉が溢れている。

 「愛用の化粧品です。いつまでもゆっくりお待ちします」「定期購買しているので本当に待ち遠しい限りですが、早く復旧が進むよう祈っています」などとメッセージが寄せられ、それに対して同社スタッフが「涙が出るようなコメントをありがとうございます」「1日でも早く、お手元に商品をお届けできるように頑張ります」などと返答している。

 同社は21日、社員と関係者400人ほどが集まり、復旧に向けて少しずつでも動き出そうと結束を深めたという。(写真参照

 熊本市に本社を構えるネイチャー生活倶楽部は、電話とFAX、ホームページでの申し込みは通常通り受けているが、運送会社の物流センターが被害を受けているため商品を発送できない状態が続いているという。

 また、「マナラ」ブランドを展開しているランクアップは、熊本市にコールセンターを設置している。地震発生後は通常営業ができておらず、営業を休止しているという。

 会員制サロンを全国に展開しているシーボンは、熊本市内にある2店が顧客や従業員の安全確保の観点から営業を見合わせている。再開の時期は未定となっている。

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