エア・ウォーター・ゾル、スキンケア主体の新工場が今秋完成

週刊粧業 2018年9月3日号 9ページ

エア・ウォーター・ゾル、スキンケア主体の新工場が今秋完成
 産業ガスのリーディングカンパニーであるエア・ウォーターのグループ会社でエアゾール事業を展開するエア・ウォーター・ゾルは今年11月、茨城工場(茨城・小美玉市)敷地内に液体充填品(化粧品)の製造を行う新工場を竣工・稼働し、化粧品OEMビジネスに本格参入する。

 同社は、国内エアゾール年間生産数量で業界3番手に位置する。2018年3月期売上高はUVスプレーなど人体用品がイン&アウトバウンド消費の影響で受注が増加し、前年比9.7%増(192億円)となった。

 19年3月期も引き続き化粧品・日用品の人体用品が好調に推移しており、売上高200億円の突破を見込む。

 同社はこれまで、液体充填品の製造を生産拠点の一つである群馬工場内のスペースに専用ラインを整備して行っていたが、国内外で日本製コスメの需要が拡大していることから、約2年前よりスキンケア製品を中心とした化粧品工場の建設を構想・計画してきた。

 今年も中国・アジアを中心に日本製コスメの輸出(アウトバウンド)の増加や越境を含むEC市場の好調により、国内化粧品工場の多くがフル稼働で生産を行っている。

 そうした状況の中、新工場の竣工を間近に控え、尾上英俊社長は「供給確保の面でブランドメーカーの課題解決の一助となれるよう、新工場は19年初めからフル稼働できるよう整備する。アルコールなど危険物取扱工場であることなどエアゾール事業での経験・ノウハウをもとに、高いレベルでの安全性や品質を追求していく」と意気込みを語った。

 竣工後は3ライン・年間約1500万本の生産計画を立てているが、「状況を見ながら生産ラインを増やしていきたい」と生産能力拡大にも意欲的だ。

 また、グループでは産業ガスやエアゾールに加え、医療、エネルギー、農業・食品、ケミカル、物流、海水関連の事業も柱としており、尾上社長は「化粧品OEMでの取引をきっかけに、様々な領域でサポートできるエア・ウォーターグループの一員であることも、他社にはない強みとして打ち出していきたい」と話す。
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