ナリス化粧品、世代別のメーク実態調査を実施

訪販ジャーナル 2020年3月9日号 4ページ

ナリス化粧品、世代別のメーク実態調査を実施
 ナリス化粧品は、2019年11月1日~8日と2020年1月10日~24日の期間、15〜54歳の女性2168人(15~19歳:248人、20~24歳:277人、25~29歳:275人、30~34歳:276人、35~39歳:275人、40~44歳:275人、45~49歳:275人、50~54歳:267人)を対象に世代別のメーク実態調査を行った。

 まず、自分でメークを始めるのは、高校を卒業し、大学や専門学校に入学、または就職して社会人になる「18歳」と答えた女性が全体の25%を占めた。

 年齢別にみてみると、母世代である45歳~49歳では「18歳」と答えた人が41.8%だったのに対し、娘世代の女性は「20歳~24歳で20.6%、「25歳~29歳」で16%と、18歳までにメークを経験している女性が多く、「18歳のメークデビュー」は半減していることがわかった。

 初めて、自分でメークをする年齢の若年化は、時代の空気感としては、イメージされていたが、今回の調査で、母娘の世代間で半減していることが実際に明らかとなった。



 次に、初めてのメークに使用したアイテムを尋ねたところ、25歳以上は「ファンデーション」(全体:30.2%)と「口紅」(全体:28.6%)が多く、40代以上はアイテム数も少ないが、30代以下の若年層では、メークデビュー時から、多様のアイテムを使用している女性が多いことがわかった。



 また、20歳~29歳は「アイライナー」(20~24歳:11.1%、25~29歳:17.2%)、25歳~34歳は「アイシャドウ」(25~29歳:12.1%、30~34歳:10.9%)、35歳~44歳は「アイブロウ」(35~39歳:11.4%、40~44歳:11.0%)と答えた人が多いことから、当時の目ヂカラメーク、目元メークの流行や、眉メークの流行が、初めてのメークにも大きく影響していることがわかった。

 15歳~19歳の世代では、それ以上の世代に比べて、まだメークをしている人の比率が低く、他の世代と同様に比較することはできないが、「昨今の赤い口紅のブームや、韓流メークの影響を受けていると考えられる」(同社)という。

  続いて、メークに使用しているアイテムを選んでもらったところ、年齢が上がるほど使用しているアイテム数が少なくなる傾向がみられ、初めてメークをした時から、多様なアイテムを使用し、様々なメーク情報に触れている若年層と、高齢層では使用しているアイテムの数に大きな開きがあることがわかった。 



 20歳以上で何らかのメークをしている割合は、どの世代でも約95%と僅差だったが、高齢層の必須アイテムである「ファンデーションが、若年層では使用率が低く、それに代わって、「フェースパウダー」「ハイライト」「ノーズシャドウ」などのアイテムの使用率が非常に高いことから、若年層では、肌の質感づくりや、肌の立体感の演出に対するこだわりが伺えた。



若年層で「週に5日以上メークをする」は約6割
「自信を持つため」は約3割

 15歳~24歳の若年層に、メークをする頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」と答えた女性が38.2%で、「週に4~5日メークすると答えた女性(22.6%)と合わせると約6割にのぼった。メークをするのは、「友達と遊びに行く時」(55.1%)、「買い物に出かける時」(45.2%)、「出かける時はいつも」(40.1%)が上位を占めたが、「学校へ行く時」も27.7%、「家の中」でも9.2%の女性がメークをしていた。


 メークをする目的を尋ねたところ、「きれいに見せるため」(45.9%)、「かわいく見せるため」(35.0%)といった周囲の目を気にした理由が上位を占めたが、「身だしなみ」(42.4%)としての意識や、「自分に自信を持つため」(31.2%)や、「自己表現」(12.4%)、「やる気を起こすため」(11.1%)など、周囲の人を意識したものだけではないということがわかった。

 「盛メーク」が一般的な世代では、「SNSに投稿するため」が最上位に来ることも予想されたが3.8%にとどまった。 また、メークした顔に自信があるかどうかを尋ねたところ、「とても自信がある」(6.7%)、「まあまあ自信がある」(32.8%)を合わせて約4割で、「あまり自信がない」(32.9%)、「全く自信がない」(11.8%)の約45%と拮抗していることがわかった。



 今回の調査では、若年層世代が多数のアイテムを使いこなす細かなニーズの存在や、なかなか新しいメーク品にチャレンジできない高齢層の悩みが浮き彫りとなった。また、ある程度年齢を重ねてもメークを始めた時代のメークの流行に影響を受けていることもわかった。

 同社では今回の結果を踏まえ、「今後どのようにメークが変遷していくのか、引き続き調査をしていく。また、若年層のメーク悩みや高齢層のメーク悩み、それぞれに合った商品開発や情報提供を行っていきたい」としている。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ナリス化粧品、世代別のメーク実態調査を実施

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop